■はじめに 選挙情報専門サイトElection.からツイッターまで
西暦1999年、アメリカでは、インターネットを選挙活動に使ったマケイン候補が選挙資金を集めたことで話題になりました。一方、日本では国会議員全体の1割ほどしかホームページを持っていませんでした。各都道府県の選挙管理員会のサイトさえない時代でしたから、インターネット上で選挙情報を探そうと思っても欲しい情報がなかなか見つからない時代でした。
その翌年2000年に、私たちは選挙情報専門サイトElection.(http://www.elec
tion.co.jp/ ) を立ち上げました。選挙情報専門サイトElection.では、「自分がどこの選挙区なのか」「誰が立候補しているのか」を探せるという、政策や政治ではなく選挙にキーワードを当てた情報を発信してきました。さらに政治家応援メールシステムや、居酒屋トークセッション、オンライン世論調査など、いろいろなサービスを提供してきました。その運営の中で、政治家自身が情報を発信しにくい環境があることに気づきました。TVやラジオなどのマスコミに自分が登場したり、発言を取り上げられる事はかなり難しく、狭き門となっています。また自分の発言が、自分の意図とは違った方向で報道されることもしばしばです。政治家が情報発信しにくい現状をみて、政治家自身がタイムリーに発言できるブログに注目し、2004年に政治家専門ブログ”ele-log(エレログ)”を立ち上げました。各ブログサービスが乱立する中で、あえて政治家専門ブログを開設した理由は、立候補者を含め国政に携わる政治家が意見の比較や交換ができ、一般ブロガーが混じらない政治家のみの発言が集まるサイトを作りたかったからです。また、現役の国会議員の情報は比較的集めやすいのですが、選挙サイトを運営していても立候補予定者の情報となるとほとんど入ってきません。一般有権者となればなおさら集めにくいものです。選挙とは本来どちらが国会議員にふさわしいかを投票で決めるものですが、片方の情報しかない状況では選ぶこともできないのではないかと考えました。したがって、政治家専門ブログを立ち上げ、さらにその更新情報を集めたポータルページを作成し、参加政治家の発言を更新順で閲覧できるようにしました。
2007年には、国会議員だけではなく地方議員も情報発信しやすいように地方議員版を作成しました。地方議員は、国会議員以上に情報発信できない方が多く、その手助けになればと思いました。全国的な地方議員の動きを拾い読むことで地域における問題や格差が見えてくるのではと思っております。
ブログの利用は、政治家自身が色々なフィルターなしに情報を有権者に向けて公開できます。したがって、タイムリーに有権者の手元に届くようになりました。有権者側も政治家ブログのポータルサイトやRSSリーダーなどで、情報を収集しやすくなりました。
2010年初めインターネット上では未だに選挙活動は禁止されていますが、ほぼすべての国会議員がホームページを持つようになりました。インターネットにはホームページだけでなくメールマガジン、ブログ等様々なツールが登場しました。政治家だけではありませんが、情報発信ツールをうまく利用することは、マスメディアの時代からパーソナルメディアの時代へと変化を促しました。つまり政治家個人が有権者に向けて情報発信出来るメディアになったのです。しかも、今までのように会報誌を印刷したり郵送したりするコストがかからなくなりました。
さらに、昨年からタイムリーな情報発信ツールであるツイッターが人気となっています。ホームページからブログへ変化した情報発信の波が、有権者を交えた政治活動ツールとしてツイッターをも巻き込みました。米国では大統領選でオバマが活用しました。後日、オバマ大統領本人は書き込んでいないとインタビューに答えましたが、それでもブログやツイッターが有権者に与えた影響は多少なりともあったのは確かだと思われます。また2010年1月1日からは、鳩山首相がツイッターとブログを始めています。
ツイッターは政治家から有権者への情報発信がタイムリーに行えるだけでなく、受け取った有権者が媒体となり、さらに多くの有権者へと情報が伝播していくのです。それは勉強会や意見交換会などイベントへの集客へのツールとも成り得るのです。
昨年末行われた「ツイッター議員との今年最後のつぶやき祭り」では、告知期間が正味4日間で、告知もツイッターのみであるにも関わらず、集客100名を超えさらに参加政治家も13名となりました。ツイッターでなければ、これだけの短期間でこの集客はむずかしかったのではないでしょうか?参加する人がつぶやくことで盛り上がっていることを発信しさらに参加者が増えるといった感じになりました。
http://japan.cn
et.com/blog/net shakai/2009/12/ 31/entry_270361 22/ 参加したの政治家(申し込み順、)
奥田けんじさん @okudakenji 中野区議会議員 民主党 藤末健三さん @fujisue 参議院議員 民主党 あさお慶一郎さん @asao_keiichiro 衆議院議員 みんなの党 田村耕太郎さん @kotarotamura 参議院議員 無所属 諸井真英さん @moronojapan 埼玉県議会議員 自民党 世耕弘成さん @SekoHiroshige 衆議院議員 自民党 阿部よしひろさん @AbeYoshi 相模原市議会議員 自民党 谷合正明さん @masaaki_taniai 参議院議員 公明党 伊藤ひろたかさん @hirochan 横浜市会議員 無所属 松本武洋さん @takeyanm 埼玉県和光市長 深田貴美子さん @fukakimi 武蔵野市議会議員 無所属 山本一太さん @ichita_y 参議院議員 自民党 えびさわけいこさん @keikoebisawa 文京区議会議員 自民党
そこで、今回選挙情報専門サイトElection.および政治家専門ブログ"ele-log"では、ツイッターと総合的に活用できるために手引書を作成しました。是非活用していただければと思います。
http://www.elec
■サイトの紹介
選挙情報専門サイトElection.とは、政治や政策ではなく選挙に焦点を当てた情報サイトです。
オンライン世論調査・立候補者検索などを行っています。
政治家ブログ"ele-log"とは、Election.の姉妹サイトとして登場した政治家専門ブログです。
政治家の専門にすることで、一般のブロガーの意見ではなく政治家の意見が一覧で見れたり、比較しやすいサイトを作成しました。このブログでの発言は、政治家ブログのポータルサイトの他、選挙情報専門サイトElection.のトップページでも掲載されます。既存の支持者だけではなくより多くの有権者に見てもらうことができるようになります。
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