活動報告
さて、大分元気も出てきましたので、私なりに参議院選挙の総括をしたいと思います。出来る限り客観的にとは思いますが、多少自己弁護的になることはご容赦ください。
まず多くの方は、私を「選挙好き」と思われていると思います(笑)。勿論私は選挙も演説も大好きであることを否定するつもりはないのですが、多くの方が思われているのとまったく違って、負け選挙は少しも好きではありません。また、一応医師でありサイエンスに携わっていたものとして、「情報」の重要性、「統計」の正確性についてはよく理解しているつもりです。
今回の参議院選挙においても、当陣営は正確な現状を把握し、地域別の強いところ、弱いところを確かめ、的確な対策を打つために、まず4月に、独自に業者に依頼してRDD方式による世論調査を実行しています。
その結果は、皆さんの予想とは異なるかもしれませんが、「圧勝」とは言えないまでも、それなりのセーフティをもっての「安心の2位」でした。実際この時期の活動では、世間的にまだ選挙気分が盛り上がっていないにもかかわらず、自転車で回っても演説をしても、手を振っていただいたり、「頑張れよ、期待しているよ。」と言われる機会が多かったという印象があります。
しかし、事態は5月13日を境に一変しました。街頭演説では、複数回もろに罵倒されましたし、自転車で手を振っていただく回数は、体感的に半分以下、おそらくは1/4になりました。そんな中で行った2回目の世論調査の結果に、陣営のスタッフは青ざめました。出てきた数字は共産党をわずかに上回るだけで、法定得票すら危ういものでした。「名誉ある撤退を模索すべき」という声さえ上がりました。
その後の2か月間は、ご承知の通りの選挙活動をフル回転しました。いろいろご意見もあるでしょうし、某月刊誌では「空回り」とも指摘されていますが、私としては存在するわずか30人のスタッフと、5区内に限定されたリソースで、最善とは言えないまでも次善の活動を行ったし、スタッフの皆さん、応援してくださった皆さんが、本当に頑張ってくださったと思っています。
ただこの過程で我々は、対処しがたい「敵意の壁」に悩まされました。ネットによるメール・動画の配信も、ブログ記事も、読んでもらうには、読み手が「関心をもって見に来てくれる。」ことが必要です。道路で出会った自転車に乗って手を振っているおじさんを、「頑張っているな。」と見るか「馬鹿やっているな。」と見るかは、見る側の感情に依拠します。サイントラック、米山ソング、バク宙という際物的要素満載の活動に至っては(これも皆さんの予想とは異なるかもしれませんが、私も際物であることはよく認識して、恥ずかしいと思いながらやっています-笑)、「好意」を持ってみるか見ないかで、その評価は正反対になります。
「好意の窓」が開いているときの選挙活動は、やればやるほどに支持が拡大しますが、「敵意の壁」が立ちはだかっている時は、支持が拡大しないどころか、あらゆる活動が逆効果になる危険性すらはらみます。我々はその危険は認識したうえで、しかし「敵意の壁」を突き崩すにはこれ以外の手はないと考えて、全力で活動を続けました。
そんな活動をつづけながら、選挙戦後半になるにつれ、5月13日の発言が次第に忘れられ、そしておそらくは我々の、スタッフの、応援する方々の熱意が徐々に理解され、少しづつ「好意の窓」が開かれてきた実感を持てました。一切動員をしないスーパーの街頭演説で4-5人の人が足を止めて最後まで聞いてくれる、自転車とすれ違う車が、雨の中窓を開けて手を振ってくれる、そんな例もちらほらと出てきました。
JR新潟駅万代口前で行った最終日最終演説では、動員ゼロの状態で、居合わせた20~30人くらいの方が足を止めて聞き入ってくれ、そこにいた全員がある種の「感動」を共有してくれた場面をつくれたと、私は思っています。
その興奮の残る深夜の事務所で、スタッフの一人が、「よかったですね!きっと明日は当選ですよ!」と私に話しかけました。
それに対する私の答えは、以下のようなものでした。
「そうだね。そうなると、本当にいいね。でも、もしかしたら違う結果になるかもしれない。それでも、みんなが本当に素晴らしい活動をしてくれて、本当に素晴らしい成果を残してくれたことは、変わらない。結果は、ほんの一つの枝分かれで、全く逆になることがあるけれど、でも逆になっても、みんながしてくれたことの価値は変わらない。どんな結果でも、がっかりせずに、受け止めて欲しい。勿論、良い結果であることを、信じているけれど。」
7月21日に出た結果は、皆さんご承知の通りですので、繰り返しません。評価は多様でしょうから、それぞれに評価していただければと思います。ただ私自身は、相応の準備と情報収集をした上で勝算のある戦いに挑み、不利な状況下で希望を失わず戦い続け、多くの方々の協力、期待、支援をいただき、政党支持率5%の中で10%の得票を得たことに、誇りと感謝の念を持っています。
先述したとおり、私は今後も旗を降ろさず、力を蓄え、機会をうかがおうと思っています。そのハードルが決して越えやすいものでないことはよく承知していますが、可能性はゼロではないと、信じています。
つくづく、勿体無いなぁ…と思ってしまいます。
もっと多くの共感を得ていいはずです。
現職の議員より強い信念をお持ちなのですから、もう区切りなどお決めにならず、ぜひ発信を継続してください。
不運でしたね・・・。
橋下代表の、意見をズバッと言う性格は嫌いではありませんが、橋下代表は、言う内容・時期、そして党員の選挙への影響は、考慮して欲しいと思います。
次は順風選挙になるといいですね!
私の地元長岡での動員数少なく残念でした。でも自民党は多かったです。
全体的に盛り上がりに欠ける選挙だったと思います。あの投票率では仕方ないですが。
「とおりすがり」さんもコメントしてましたが、私も同感です。先生には地元に住んで実績や功績を残して頂きたいです。
新潟と東京は近いように見えて結構遠い。その距離以上に地方と都会のギャップや生活や文化の違いを感じてしまうのは私だけでしょうか?
アベノミクスの恩恵も受けてないせいか自民党が3年持つとは到底思えませんし、1年後にまた選挙があるかもしれません。
まずは地元で、中越地方で、先生の知名度を更に上げれば中央からお呼びがかかるのではないでしょうか?(そんな単純ではないと思いますが)
地方のほうが結びつきが強いと思いますし、いざとなったら地元愛は結構凄いと思います!!でも東京へ戻れば3年間忘れられるかも知れませんよ。地方を忘れないでください。
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