活動報告
「神輿は軽くてパーが良い。」党内最大派閥田中派を率いる自民党幹事長であった小沢一郎氏が少数派閥出身の海部首相を擁立した時の名言です。
神輿の上で立っているにはそれなりの技量がいるので本当に「パーが良い」かどうかはさておき,神輿は軽いほうが担ぎやすいのは,一度でも神輿を担いだことのある人なら誰も異論のないところだと思います。
実際,最大派閥が少数派閥を担いだ場合,何せ神輿を動かしているのは最大派閥,上に乗っている人がどう思おうが自由自在に動かせますし,汗を流している最大派閥は神輿の上に注文を付けたい放題,言う事を聞かなければ神輿を代えればいいということで,存外最大派閥の在り方としては悪くないものです。
一方で最大派閥が神輿に乗って,複数の少数派閥がそれを支える構図になると,一つの少数派閥が抜けるどころかサボタージュしただけで神輿は傾いてしまいますから,それぞれの少数派閥の発言権が増し,最大派閥は汗をかいている少数派閥からの突き上げをくらったうえ,自分が神輿に乗ってしまっているので,どんなに気に入らない状況になっても神輿を代えるわけにいかないという,意外に不自由な状況になってしまいます。
様々な状況の中で,どうまとめて,何を生み出せるかが政治というものだと思います。野党の政治力が問われています(逆に言うなら,この程度の政治力も有さないなら,与党に対抗することなど不可能だということだと思います。)。
「神輿は軽くてパーが良い。」
小沢一郎氏が言った言葉ではありません。
平野貞夫氏が言った言葉です。
「朝まで生テレビ」で田原総一郎氏に対して発言していました。
「小沢さんが言ったんじゃないよ、わたしが、言ったんですよ。」と。
田原さんが、米山さんのように、発言したことを受けて。
なんと!今の今まで小沢さんのセリフと信じていました。勉強になりました。ありがとうございます。
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