ニュースの感想
本日久間防衛大臣が辞任されました。私は、「原爆の投下が戦争の終結を早め、これがソ連の参戦による北海道の占領を防いだ」と言う部分に関しては、米国がそのような意図を持って行ったかどうかは兎も角、国際政治の因果関係の認識としては、間違いではないと思います。ただ、一方で、「理由や国際情勢がどうあれ、原爆の投下が国際法に反する非戦闘員の無差別殺人であった」のも否定し難い事実だと思います。原爆の投下には、この他にも日本自体の戦争責任や、その後の冷戦構造とのかかわりもあって、一つロジックで評価するのが極めて困難な問題です。久間大臣ご自身も恐らくは同様の認識で、今回の発言は「最初の部分のみを話して誤解された」のだろうとは推察します。しかし、すでに各所でご指摘の通り、「政治の命は言葉」であり、「仕方がない」は現職の防衛大臣としては、発してはならない言葉だったことは否定できません。辞任は止むを得ないものと、私も思います。
とはいえ、早々に辞任問題にけりをつけ、後任に女性初の防衛大臣として、小池百合子首相補佐官をいち早く任命したのは、不幸中の幸いであったと思います。私の乏しい人生経験からの話で恐縮ですが、部下が失敗を犯したとき上司には、即座に迷惑をかけてしまった相手の前で部下を叱り飛ばし、時を置かずに担当を変えなければならない場合があります。「即座に叱り飛ばし」のところは多少もたついた感は無きにしも非ずですが、その後の迅速な対応で、官邸がこの問題を重大に受け止めていることが、国民の皆さんに理解していただけるものと期待します。
参議院選挙は後1月と迫りました。正直自民党には、改めるべきところ、反省すべきところが多々あります。それらの責任を正面から受け止め、改善と変革に全力で取り組む事を、訴えて行きたいと思います
かつて、サッチャーやイスラエルのゴルダ=メーヤー、インディラー=ガンディーとかも、国防大臣出身者ですので、女性政治家が国防大臣になるのは不思議ではありません。
また、女性の大統領・首相は、概して国防大臣出身者が多いですよね。
小池防衛大臣のお手並みを拝見いたしたく存じます。
「天下りの政治学」でもコメントを投稿させていただきましたが、今回もアベ総理の対応の仕方に少し疑問を感じざるを得ないのでコメントを投稿させていただきます。
米山さんは今回のアベ総理の対応には一定の評価をしておられるようですが、しかし、所謂「しょうがない」発言の後、アベ総理はコメントを求められて「別に問題はない」との認識を示しておられます。
任命責任云々ということは大事かもしれませんが、久間さんを擁護するこのような発言をしていながら、久間さんが辞任を申し出るとこれをすぐさま認め(確か、保留みたいなことができるはずです)、責任をとったなんていってみても一体久間さんは何についての責任を取ったのですか。と思ってしまうのですが・・・。
当然、僕はあの発言の後すぐにアベ総理は久間さんを罷免するだろうと思っておりましたが、そうではありませんでした。柳沢さんのときも松岡さんのときもそして今回の久間さんのときもそうです。
問題のある発言(行動)をした閣僚を庇っていたアベ総理の責任は重いと思うのですがどうでしょうか。
さらにはすぐに罷免するということをしないで、世論に動かされてそれこそ「しょうがなく」久間さん自ら辞任させ責任を取ったように見せているパフォーマンスにしかどうしてもいち国民の僕には見えません。
それは、久間さんの「しょうがないは口癖だ」とか「私は語彙が少ないんです」とかいう発言でもわかるように全く発言に関する責任感が感じられないからです。
原爆の被害国である日本の防衛大臣が「原爆の使用はしょうがなかった」という過去の使用安易に肯定する、また未来の戦争の下での使用もありうるとも取れるとんでもない発言をしたことに対しての総理大臣としての対応のぐずぐずさにあきれ果てて何もいえないというのが正直な今の思いです。
原さん、「。」さん、コメント有難う御座います。
いやーーー厳しいですね(笑)。「即座に叱り飛ばして交代すべき」を出来ていたかいないかと言われると、原さんご指摘の通りかもしれません。今回は「先ず弁護して、相手の怒りが収まっていないと見るやちょっと謝って、それでも駄目なのを見て取って部下の方が謝ってしまった」と言う図式ですから、謝り方として上策だったとは正直言えないでしょう。私が言えるのはこの辺までですので、お察し下さい(苦笑)。
ただそれでも、後任人事にもたつかず、新味のある方を選べたのは兎も角も幸いだったと思います。「。」さんがおっしゃる通り、後は小池防衛大臣の手腕次第かと思います。期待しています。
僕の拙い文章にもお応えいただきありがとうございます。
僕たち国民には、総理大臣が選任する各大臣の人事までは、ほとんど世論以外に口を出すことができないので、小池さんの手腕をじっくりと判断するしかないと思いますし、手腕次第だというのもその通りだと思います。
ですが、小池さんというと「政界の渡り鳥」と揶揄されたり柳沢厚生労働大臣の女性は産む機械発言のときも「柳澤(伯夫)さんだけじゃなくて、イスラムの国よりも、日本における男性の、女性に対する見方は遅れてるんじゃないか」などと発言してイスラムの国を侮辱したり、どうしても政治家としてポリシーが感じられず、いまいち信用できないというのが僕の小池さんへの印象でしたので、ただ人気のある人を持ってきたとしか見えないという感じだったのです。
これから、アべ内閣は選挙を通して真価を問われると思いますので、それを見た上でしっかり判断したいと思います。
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