米山隆一の10年先のために

　1週間前の9月28日、旧山古志村の道9kmを歩く「山古志ウォーク」に参加しました。実はこの行事、之までは標高差　130mの12kmの道のりを走る「山古志マラソン(http://www.election.ne.jp/10840/24246.html) 」とセットだったのですが、なんとこの「山古志マラソン」、道路特定財源を使って運営されていたとのことで、昨今の情勢を鑑み、今回はお金を使わない「山古志ウォーク」だけとなったとの事でした。私が言うのも何ですが、政治は意外に身近なところに影響を及ぼしているものです（苦笑）。

　天気にも恵まれ、秋の山古志は風光明媚でとても爽やかだったのですが、私にはそれを十分には楽しめない事情がありました。正午から、魚沼市で行われる友人、山田さんの結婚式に出席しなければならなかったのです。
　因みにスタート時間は、大会次第では「9時半」でした。私は割と歩くのは速いほうで、坂道でも時速6kmくらいは余裕で歩けます。「9kmなら11時にゴールして、15分で駐車場まで引き上げて、40分で移動して、何とか間に合うかな」という目算だったのですが、いかにもありがちに、開会式が20分ほど押しました。はらはらしながら待っていた私が「さあ出発」と思ったら、今度は、「先ずは16kmコースの方から出発してください」の声（「山古志ウォーク」には9kmコースと16kmコースがあり、私は結婚式に間に合うべく、9kmコースを選択していました）。1000人近くいると思しき16kmコース出場者が出発し終わってやっと私がスタートしたときには、既に9時55分になっていました。

　さあそこからが大変です。「1時間で9km歩ききるしかない！」と決心した私は、景色も周囲の人にもウォークの趣旨にも完全に目をつむって、ひたすら歩き続けました。最後にはほとんど小走りになって何とか11時5分過ぎにはゴールできました。
　ところがそこからまだ、10分以内に、2kmほど離れた駐車場に到達しなければなりません。シャトルバスはありますが、ウォークの趣旨を無視して断トツでゴールした故に、まだ運行の時間ではありません。ここも覚悟を決めて、私は2km先の駐車場に駆け出しました。途中羽黒トンネルを通っているときには、遠くに小さく見えるトンネルの出口の明かりにその長さを見せつけられるようで、大分くじけそうになったのですが、「走れ、走るんだ、メロス、友との約束を果たす為に！あきらめずに走るんだ！」と自分に言い聞かせて走り続けました（苦笑）。

　とは言え、羽黒トンネルを出た後は大分グロッキーになって、「まあちょっと遅れてもしかたないか・・・」と言う気持ちも多少沸いてきたのですが、そこにまるでお話のように優しい方が通りがかってくれ、私を車で駐車場まで運んでくれ、無事駐車場に11時15分に到着できました。きっとあの方には良い事があるでしょう。

　そしてその後は目算通り12時5分前に到着し、無事結婚式に出席する事が出来ました（幾久しい幸福をお祈りいたします）。

因みにこの日は、その後更に広神地区でミニ集会をこなし、ただ単に「会う」と言う事なら、2000人くらいの人に会えた一日でした（その大半は、無言で黙々と歩く私の後ろ姿を見ただけですが・・・）。

　衆議院議員選挙は行ったいつになるのか皆目見当がつかない状況になってきましたが、ともかくもこの日のように、全力で走り（歩き）抜き、総ての人との約束を（可能な限り）果たしたいと思います。