本日行われた麻生総理と田原総一郎氏との会談で、田原氏が「日本が欧米並みに豊かな国なり、冷戦が終結したことで自民との役割は終わった。ビジョンが何もない」としたところ、麻生総理は「そうなんだ」と応じた、と報じられています。
話の前後を見ていないので何とも言えないのですが、おそらくは総理としては単に口が滑っただけのことだと想像します。しかしそれでも、これも又これから新たな失言?のとして連日連夜報道されるだろうと思うと正直頭が痛い話ではあります。
そう言った政局がらみの話はさておき、田原氏の指摘に対しては、私であれば、次のように答えると思います。
「ご指摘の通り、日本の経済成長と冷戦の終結で、かつての自民党が目指したもののかなりの部分は達成できました。しかし、だからこそ、次の目標が重要になっています。
今の日本は、確かに豊かになりました。しかし、その『豊かさ』に社会制度が追いついていません。医療、年金をはじめとする社会福祉の問題は『豊かな時代に求められている保障』と『貧しい時代に作られた制度が与えてくれる保障』が齟齬を起こしていることに起因している部分が多々あります。日本の大問題である少子化に関しても、避けがたい問題と言うよりは、国の制度のみならず男女の役割分担や家庭と仕事の両立と言った社会全体のあり方が、『豊かな社会』に適合していないことによる部分が大きいでしょう。今こそ自民党は、『豊かな社会にふさわしい、豊かな制度』を構築しなければなりません。
そしてそれと同時に、冷戦の終結によって、この『豊かさ』を如何に維持するかが、大きな課題となっています。冷戦時代、豊かになることが出来るのは、西側の半分だけでした。西側陣営に属すれば、資源は十分に使えました。その環境の中で、地政学的に重要な位置を占める日本は、ある意味で『豊かさ』を保障されていたと言えます。
しかし今や世界の総ての国がグローバル経済に組み込まれ、全世界をあげて『豊かさ』を目指す競争が繰り広げられることになりました。資源の争奪戦も時を追うにつれ熾烈になっています。この競争に敗れたら、日本が戦後60年をかけて獲得した豊かさを失うのに、そう長い時間はかからないでしょう。今こそ自民党は、『世界競争の中で豊かさを維持し続ける成長戦略と資源獲得戦略』を構築しなければなりません。
私たち自民党は、先人達の努力で獲得したこの豊かさを誰もが享受できる社会制度を作り上げると伴に、国際競争の中でこの豊かさを維持できる活力ある社会を作り上げると言う重要な役割を、今後とも担い続けます。」
表現の方法や実現の手段は異なっても、大きな方向性としては私は、自民党は同じ志を有していると信じていますし、そうでないなら、大変生意気ではありますが、そう言う自民党を作り上げたいと思っています。
ブログの更新これから楽しみにします。
自民がんばって
rikoさん、コメント有り難うございます。新年になっていらい、割とまめに更新していますがいかがでしょう?三日坊主にならないように頑張ります(笑)。それでは、本年もよろしくお願いいたします。
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