米山隆一の10年先のために

　今年もこの季節が巡ってきました。そう、浦佐毘沙門堂の裸押し合い大祭です。詳細はお祭りを取り仕切る多聞青年団のHP(http://www.urasa-tamon.com/) を参照していただくとして、私にとってこのお祭りは「一週間の水業＋当日押し合い」で、どちらかというと水行の割合の方が高いくらいです。

　この「水行」は、当日の押し合いに参加するために身を清めるべく祭り前の一週間毎日毘沙門堂境内の「うがい鉢」という水鉢で沐浴して「オンベイシラマンダヤソワカ」と言う真言を唱えるものです。うがい鉢は屋外にありますからその水温は勿論外気温と一緒ですし、そこに行くまでもパンツ一丁です。昨年、一昨年の2年間はそれこそ身を切られるように冷たくて、「いやぁ、今年もついに又この季節が来てしまったか・・・」と思っていたのですが、今年はあにはからんや、地球温暖化の影響かずいぶん冷たさの程度が低くて(とは言えとても「温かい」といえるレベルではありませんが)、正直「ちょい楽」な水行のスタートとなりました。

　因みにこの毘沙門堂、現在NHK大河ドラマで放映されている「天地人」に出てくる上杉謙信が戦勝祈願をしたと言われています。「天の時」の方はどうも怪しいのですが、何とか「地の利」と「人の和」で乗り切ろうと思います(孟子曰く、天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かず、と言うことですから、地元出身の地の利と人の和を生かせば、この逆風も跳ね返せるに違いありません)。