本日、福島第1原発第2,第3号機の圧力容器が破損している可能性が高いことが発表されました。私は願望半分で楽観論者だったのですが、事ここに至っては、不安をあおるわけではないのですが、非常に深刻な状況になったと、言わざるを得ないと思います。
既に各所で解説済みですから私が付け加えるべき事は少ないのですが、圧力容器が破損してしまうと、当然のことながら、内部の放射性物質が外に漏れます。だからといって、核爆発や再臨界、水素爆発、水蒸気爆発等々のドラスティックな事象が起こる可能性が高くないことは前回の記事で書いた通りなのですが、炉心から放射性物質が漏れたというただそれだけで、周辺は非常に高い放射線にさらされ、原子炉周囲での作業は困難を極めることになります。福島第1原発問題の短期終結は、ほぼ絶望的になったと言って、恐らく間違いないでしょう(間違いであれば非常に嬉しいことです)。私達は、福島第1原発が制御不十分なまま放射性物質を拡散するという状況が、少なくとも1,2ヶ月続きかねないことを、覚悟せざるを得ないと思います。
だからといって、現地の方々には大変申し訳ない言い方ですが、東京を含めた関東近辺に放射能汚染が広がる危険性は極めて低いことは、これも前回の記事で書いた通りでかわりません。私達が日々の経済活動を維持してこそ、復興に必要な物資を、復興に必要な方々に届けることができます。お互い自らの役割を、一つ一つこなしていきましょう。
メディアをコントロールして国民を支配するのは各国共通かもしれませんが、本当の事を知っている人が立ち上がるのを見ると自分も日本人として何ができるかを考えさせられます。原発問題、被災地復興に出来ること、皆で力を合わせていきたいです。神戸大震災で被災した経験からも、切にそう願います。
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