ニュースの感想
昨日改正公職選挙法が成立し、いよいよ次期衆議院選挙はネット選挙が解禁となりました。
私はシンプルに「ありがたい!」と思います。前回の選挙では、組織のない我々は、選挙が始まってしまうと、「集会の日程」「街頭演説の日程」すら、伝えるすべがなくなりました(自民党時代は、地域支部に連絡すれば、一発で、地域中に連絡してもらえました。)。これをメールで送信できるだけで、どれほど有難いかわかりません。
それに何より、このブログを読んでくださっている方はご承知だと思いますが、私は「政策を考え、書き、伝える。」ことが好きです。選挙の真っ最中、多くの人がブログを参照してくださっているその時に、タイムリーに自らの政策を訴えることが出来るのは、何より嬉しいことです。
これに対して「選挙の基本は人に会うこと。ネットに頼るのは邪道。」との意見をお持ちの方もおられます。それはそれでご見識だと思いますが、一方で私は、ちょっと意地悪に、「多くの人に向けて政策を語ろうとしないことこそ、邪道ではありませんか?」と言ってみたいなという気持ちになります。
人と人とのコミュニケーションにおいて、直接会うことが最も重要な基本であることに異論はありませんが、しかしそこには、長所もあれば短所もあります。
まずもって直接会える人は、数も、種類も、限られます。1日は24時間、人に会える昼間の時間は10時間600分しかありません。1日100人に会うとすると、一人あたりの時間は6分になります。この時間で、政策の議論は不可能で、基本伝えられるのは「頑張ります、お願いします。」の二つだけです。その上「直接会える」のは、会いに行ける間柄の人、つまりは自分と同じ意見を持っている人ですから、そこには、「反対派の意見を聞き、時に自らの蒙を開き、時に相手を説得する。」という行為が入り込む余地はありません。交わされる言葉は、結局のところ、「そうだろう、そうだよね。」の二つだけということになります。
選挙はそれでいいのだという意見も勿論あるのでしょうが、政治家となって言いたいことが「頑張ります、お願いします、そうだろう、そうだよね。」の4語しかないのはあまりにも寂しいし、国家の未来を託している有権者にとっても悲劇だと、私は思います。
私は、反対派を含む多くの人の思いを聞き、今まで気付なかった問題点を見出し、それに対する政策を考え、訴え、時に議論し、時に説得しあって、妥協点を見出し、出来上がったプランを確実に実行できる政治家になりたいと、思います。そしてそのために、インターネットであれ何であれ、使えるものは何でも使うつもりです。
そういう不断の努力によってこそ、政治という手法で、この世の中を変えることが出来るのだと、私は信じるからです。
最後に一句
「自らの 熱き思いを語らずに 寂しからずや 道を説く君」
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