活動報告
さて、大変遅くなりましたが、日本列島スマート化計画②の景気対策編を書かせて頂こうと思います。
安倍ノミクスが攻勢を極めている今、野党が景気対策を語ると笑われそうですが、本当のところ安倍ノミクスは、安倍総理ご本人が認めている通り、真価が問われるのはこれからです。
現在のところ安倍ノミクスで実現しているのは「円安」と「株高」です。これらは、日銀がお金を刷りまくって市場に放出しているため、需要供給曲線に従って円の価値が落ちている結果ですので、コロンブスの卵的で恐縮ですが、当然と言えば当然です。
多少将来への希望がさしてきたこの状況は、私も一国民として気分は悪くありませんが、別段これによる恩恵は受けていないどころか、基本的には輸入品が高くなってちょっとつらいです(PCマニアの私は、ほんのたまにですが、PCパーツを個人輸入したりしています)。更に安倍総理が言うとおり本当に2%のインフレが達成されたら(安倍ノミクスはこれを「デフレ脱却」と言っていますがそれはレトリックで、本当のところ「インフレ到来」です)、物価が上がって、結構げんなりです。
にもかかわらず安倍ノミクスが支持されているのはなぜでしょうか、それは、前述のとおり「これから景気が良くなる」と言う「将来への希望」があるからです。では、この「将来への希望」はどうすれば実現するでしょうか?
安倍ノミクスによって景気がよくなり、一般の方々が豊かさを実感できるようになるためには、「インフレ到来」からさらに、次の2段階が必要です。
(1) 2%のインフレ到来
↓
(2) 企業はお金を持っていると損になるので、投資をする。これによって企業が儲かる。
↓
(3) 儲かった企業が社員の給与を上げる。
(1) は現在一部達成されています。そして安倍総理が言うとおり、これからさらに黒田総裁がバカスカ円を刷り、(私は反対ですが)麻生財務大臣がどかすか公共事業をやって財政赤字を拡大すれば(「機動的な財政出動」もレトリックで、本当は「さらなる財政赤字拡大」です)、達成できるのでしょう(要は円を投げ売りしているだけですので-ただし本当に2%に収まるかどうかは不明です)。
では、(2)と(3)はどうすれば実現できるでしょうか。
それには、
(2) 企業の投資・収益機会を拡充すること
(3) 企業が社員の給与を上げる仕組みを作ること
が必要になります。
ではその具体案は何でしょうか。ここまで書いておいてなんですが、長くなるので、(2)と(3)を、それぞれ次回に稿を分けて書かせていただきたいと思います(笑)。
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