本日、新潟県の泉田知事と東京電力の広瀬社長の話し合いが物別れに終わったとの報道がなされました。私は、一貫して、「再稼働は、地元の意見と同時に専門家の見解を尊重しつつ、客観的・科学的に判断されるべき。」との立場ですので、この話し合い自体はきちんと行っていけばよいという以上のものではないのですが、率直に言って、知事の「東電は悪者」と決めつけて相手の言い分を聞くことなくバッシングするかのような態度には、失望を感じました。
勿論東電が大変なミスを犯し、今現在も多くの問題を抱えていることはその通りで、東電自身がその点は深く反省し改めるべきだと思います。しかし、だからと言ってそれは、相手の言い分も聞かず、頭ごなしにバッシングして良い理由にはなりません。そこから生まれる相互不信は、情報共有の困難を生み、最終的に不合理な意思決定へとつながって、県民・国民全体の不利益を生み出します。
相手の言い分は言い分として傾聴したうえで、冷静な議論の上に、合理的結論を出す姿勢を、政治を預かるすべてのものが持つべきものと、私は思います。
最近のTV局は意図的に極端な編集をして、本来の趣旨とかけ離れた
意味合いになるような報道の仕方を平気でするのでTVを見ただけでは
一概には言えませんが、安全と地元説明、協定遵守に対する明確な返事の要求と
それが出来ない東電という図式に映りました。
また、地元説明よりも先に申請という順序は地元軽視と取られても仕方ないと思います。
(まあ、かと言って順序逆にすれば申請にこぎつけられるかといえば疑問ですが・・・)
知事さんも言ってましたが、現場の人は一生懸命頑張っているが、
それを経営陣が台無しにしているって感じにどう見ても写ってしまいますよね・・・。
そのことに対する苛立ちと認識したんですが違うんでしょうか?
詳しい内容を行く以前の段階の行動が出来てないから聞く耳を持たないように感じています。
その部分をちゃんとしましょうよって話なんじゃないでしょうか。
ですから報道された内容の範囲では全面的に知事を支持します。
あまり良くない頭で考えた程度の認識なんで認識不足かもしれないです・・・。
とおりすがりさん
コメント、ありがとうございます。そうですね、真実は難しいですね。いろいろな人が色々な取り方があると思いますが、相互不信をあおることはないようにして、やっていただければと思いますし、私自身もそうありたいと思います。
東電は赤字解消を最優先に 安全無視・福島の反省は見かけ・柏崎無視・新潟県無視 で原発原発原発・・・に、一般市民は見えています。。おかしいでしょう・・・泉田知事は当たり前の対応をしたまでで、これからの東電の誠意が市や県を動かせるか?でないでしょうか。。
こばやしさん
コメントありがとうございます。東電の対応に問題があったことは、その通りだと思います。ただ、それがどのような意図で行われたことかは、相手の言い分を聞いてみなければわからないことだと思います。いきなり相手に悪意があったと断定し、叱責から入って、その代償に相手に無限の誠意を求めてしまったら、相手は自分の主張を伝えることをやめてしまい、意思疎通が図れません。それはどちらにとっても、望ましいことではありません。
多少不適切なたとえかもしれませんが、会社で「どんな些細なミスを、一つでも犯したら、首を切られる。」となったら、ミスをした人は、「報告してもどうせ怒られる。それなら隠した方がまし。」となって、自らのミスを隠してしまいます。小さなミスには小さなペナルティ、大きなミスには大きなペナルティという均衡が取れてこそ、人は、「より大きなミスになる前に、正直に言った方が良い。」と思って自らのミスを報告し、情報が共有され、それによって迅速な対処が可能とります。
東電の対応に問題があったなら、それを冷静に指摘し、以後改めていただければ良いのであって、過大なバッシングは必要ありません。東電の一挙手一投足にバッシングを加えその代償に無限の誠意を求めることは、東電が自らの誤りを正直に報告することを難しくし、却って原発問題の収束を困難にします。政治のトップには、是非冷静な対応を求めたいと、私は思います。
また、東電が赤字を解消しようとしていることに、「問答無用」的な否定的見解が支配的になっていますが、東電が倒産してしまったら、廃炉の費用も、代替エネルギーを開発する費用も出ませんし、それで関東が停電でもしたら、日本経済が大混乱に陥ります。そしてその費用は、結局は日本国民が払うことになります。その方法は様々でしょうが、東電が一定の利益を上げてこそ、福島の損害を賠償し、廃炉にするならするでその費用を出し、代替エネルギーを開発・普及させる余力が生まれるのだということも、考慮する必要があると思います。
原子力事故は、起こってはいけないことでしたが、ともかくも起こったという事実は、変えようがありません。さまざまな感情的対立はあるにせよ、お互い可能な限り冷静に、最善の道を探すことが、いま政治に認められていると、私は思います。
今回の泉田知事は、再稼働を前提としたパフォーマンスを行っていただけに見えた、というのは穿った見方でしょうか?
知事は、今までもどっちつかずの態度を取られていましたから、いまいち腑に落ちません。
旧態依然とした政治が復活し、そこに旧態依然とした原子力ムラが何事もなかったように復活する。
原子力エネルギーの安全どうこうより、そこが一番の問題だと思います。
自分たちだけが甘い汁を吸えればいい、目先の経済が活性化すればいい、核廃棄物なんか田舎に押し込んでおけばいい、事故なんか起こったって大したことない。そういう考え方の人たちが決定権を持っている。
米山さんの考え方とは違う意味の原発推進だと思っているのですが?
そっくりそのまま、何も考えず元に戻したのでは、何の意味もない。
日本は、フクシマから学習し、何かを得なければ、それは旧態依然とした政党のスタンスと同じ道程です。
おっしゃることは理解できます。
ただ、今の東電は
>東電が倒産してしまったら、廃炉の費用も、代替エネルギーを開発する費用も出ませんし、それで関東が停電でもしたら、日本経済が大混乱に陥ります。そしてその費用は、結局は日本国民が払うことになります。
この部分を盾にしているようにしか見えなく、とても誤解を解くために努力しているように見えないのは私だけでしょうか?
>知事は、今までもどっちつかずの態度を取られていましたから、いまいち腑に落ちません。
そうでしょうかね?
私の思い違いでなければ、知事は一貫して原発の再稼働は福島原発事故の原因追究などが完了し、安全に対する指針などの整備が完了してから判断する。
現時点ではまだ判断できる状態にない。
って感じの事をおっしゃっていたと思うのですが・・・。
どっちつかずというより、原発廃止ではなく安全に稼働が出来るという一定の担保が得られるのであれば稼働もやむなしってスタンスだと思ってました。
「相手の言い分は言い分として傾聴したうえで、冷静な議論の上に、合理的結論を出す姿勢を、政治を預かるすべてのものが持つべきもの」
泉田知事を批判する前に、橋下さんに言って下さい。
「雪姫」さん、「まったりとしてそれでいて・・・」さん、コメントありがとうございます。
このHPの議論からだけでも、多くの方が多くの見方をしているということがわかるということでしょうか。ご指摘の通り、福島原発が起こってしまった以上、「そこからどのような教訓を学ぶか」が重要なのだと思います。是非適切な議論をしていければと思います。
「一般市民」さん、コメントありがとうございます。ご指摘ごもっともな部分はあります。
7月9日(火)に橋下さんが下記日程で来られます。
12:00 新潟駅万代口(12:30橋下さん演説)
13:20 魚六スーパーセンター新津(14:00橋下さん演説)
15:20 アオーレ長岡前(16:00 橋下さん演説)
その際、私からも強く言っておきますので(笑)、一般市民さんもぜひお越し下さい。
あ、たいしたレスでもないのにお返事ありがとうございます。
ちなみにハンネの由来はご実家のモツですw
人類が火を発見した時、それはその者達にとって今の原発以上に危険なものだったのではないかと・・・・、想像しています。
私のように、それほど遠い将来ではない時期にこの世を去る者にとってはどうでも良いことですが・・・。
これから先の日本国に生きる方々にとって、「原子力を制御する」ということを、簡単に諦めるべきではないと思います。
私たちの年代が子供の頃、月に行くのは夢でしたが、今や月どころか火星探査の時代です。
同じ頃「鉄腕アトム」に胸を躍らせたのですが、アトムは「原子力(後に核融合)」をエネルギー源として活躍するのでした。
諦めるのは速いと思います。
さらに言えば、日本国を取り巻く情勢を踏まえれば足踏みをしている時間もないと思います。
従って、私は泉田を評価していません。
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