大分遅いアップになりますが、橋下共同代表が来られた時の、「私の」演説の原稿です。演説ですので、正確性よりはわかり易さを重視しているのは、ご容赦ください。また、原稿ですので、動画にアップしている私の演説そのものとは、多少違いがあります。
ご参照章頂けると幸いです。
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御通行中の皆さん、こんにちは、日本維新の会、米山隆一です。本日は、橋下徹共同代表を迎えての演説会にお運び頂きまして、ありがとうございます。
私はこの場で、是非私たちが何をしたいのかを、申し上げたい、そしてそのために、お力を貸していただきたいと思います。
私、私達日本維新の会がやりたいこと、それはたった一つ。日本の問題点を直視して、その問題から目をそらさずに、必要な手を打って、きちんと問題を解決したい。それだけです。
みなさん、私は8年間、4度目の挑戦です。皆さんに大変ご迷惑をおかけして恐縮ではあるのですが、しかし私は申し上げたい。私が8年間、4回も挑戦しているのは、理由がある。日本はたくさんの問題を抱えている。それは、今までの枠組み通りで、解くことは出来ない。その問題から目をそらして、解くことは出来ない。でも、本気で問題に取り組めば、解決できる。私には、私たちには、それが出来る。それをやりたい。その志が胸に燃え続けているから、私は8年間、4回も挑戦しているんだ。そう、お伝えしたいんです。
一つ、例を挙げましょう。私は医者です。政治の世界に入る前には最先端の医療に携わっていました。聞いたことがある方もおられるかもしれません。「重粒子治療」と言って、炭素原子を光りのスピードの80%まで加速して癌に当てることで、切らないで癌を直すことが出来る、そういう治療に携わっていました。
ドラマのようですが、その病院に、骨肉種になった中学生の女の子が来院しました。近くの病院で、「高校には入学できるけれど、卒業は難しい。」そう言われての来院でした。その御嬢さん、重粒子治療で、大学に行くことが出来ました。残念ながら当時の私たちの技術では大学を卒業させてあげることは出来ませんでしたが、でもその御嬢さんがなくなられたとき、お母さんは言われました。「あの子に人並みの青春があって、本当に良かったです。皆さん、本当にありがとうございました。」
今、医療は日進月歩です。新しい治療法で、治らなかった病気が治る、助からなかった命が助かる、そういうことが日々起こっています。しかし、率直言いましょう。その治療を受けられるのは、実質的に、都会の方に限られます。なぜか。地方では、この新潟では、お医者さんが足りないからです。新潟県の人口10万人当たりの医師数は165人で、47都道府県中42番目、東京の6割程にすぎません。私の出身地の魚沼でも、そしてこの新潟でも、新潟市民病院でも、もうここ数十年、医師は足りません。その為に、地方、この新潟では、最先端の治療を行う装置は作れても、それを実際に行うことは出来ないんです。これでは皆さん、中央と地方に、命の格差があることになってしまいます。
この地方の医師不足は、私が大学生になったころ、もう20年も前から続いていますから、皆さんこれはもう解決しない、地方に住んでいたら仕方がない、そう思っています。でも、それは違います。
私はアメリカで働いていたことがあります。アメリカには、州ごとに医師数の割り当てがあります。だから、NYがいっぱいになったらボストン、ボストンがいっぱいになったらテキサスと、お医者さんは、場所を移って仕事をします。そうするとテキサスのお医者さんはやぶばかりになるでしょうか。とんでもありません。テキサス大学医学部は、ノーベル医学生理学賞受賞者を出しているとても立派な大学です。
同じことを日本で、新潟でできない理由はありません。そして実は実際その具体案が、10年以上前の小泉政権下で、厚生労働省によって作られたことがあります。それは、都道府県ごとに、開業医の数を割り当てるというものでした。現在お医者さんは、自分の好きなところで開業できます。だから、どうしても人気がある東京をはじめとする中央にお医者さんが増え、その反動で、地方でお医者さんが不足します。それを、都道府県ごとに、人口に対して一定の割合の医師しか開業が出来ないようにすれば、自然とお医者さんは均等に配分されるようになります。
ところがその案に、日本医師会は大反対しました。先ほど申し上げた通りわたしは当時、放射線医学総合研究所に勤務していましたが、そこまで反対の署名集めが来ました。そしてその結果、あの小泉さんですら、あっさりこれを取り下げてしまい、その後この案が日の目を見ることはありませんでした。
そしてその後10数年間ずっと、この問題は放置され続けています。
私は、こんなことはもうやめよう、そういいたいんです。目の前に問題はある、必要な対策もある、なのに、誰かに気兼ねして、何かに囚われて必要な対策を打たずに問題を放置し続ける、そういう政治をもうやめようと、そういいたいんです。私も医者です。私は、日本医師会やお医者さんを、悪者にしたいのでもやり玉に挙げたいのでもありません。この問題が放置されたのは、反対する人に、日本医師会に、お医者さんに、その必要性を丁寧に説明し、副作用に対する対策を打ちつつ、しかし断固として必要な政策を実行する、その覚悟がなかった政治の責任なんです。
だから皆さん、私を国会に送ってください。私はこの問題を、こういう問題を、きちんと解決していきます。皆さん、皆さんはこうして立って私の話を聞いてくださっているんですから、おそらく健康でしょう。でもいつか、癌になり、心臓の病気になり、脳の病気になる日が来ないとはいえません。皆さんに来なくても、皆さんのご家族、友人、愛する人に、そういう日が来るかもしれません。その時、この問題を放置していたら、今までの10年と同じくこれからの10年間も、「仕方ない、東京なら助けられたのに・・・。地方にいるから、助けられない・・・。」、そう言い続けることになります。私にそれを、終わらせさせてほしいんです。
皆さん、私たちは、野党になります。だから100%の約束は、できません。でも、きちんとした対案をしめしつづければ、5%、10%は実現できます。そこから初めて、何時か本当に100%の、命の平等を、涙の平等を、私は実現するつもりです。どうかわたしを国会に送ってください。来るべき参議院選挙、ご支持ご声援を、どうぞよろしくお願いいたします。
応援しています!
頑張って!
最近の写真は真っ黒に日焼けして、精悍な感じですね。
素晴らしい演説!そして4度も諦めず戦う姿勢は、志しが揺るぎないものだと見受けられます!
こういう方に当選していただきたい。
頑張ってください。
そしてみんながこの演説を確認して、受けた感情を分け合って投票につなげてください!
応援団さん、いばくん。素晴らしい演説!さん、コメントありがとうございます。光栄です。頑張ります!
今回もいい話を聞きました。
何とかして政治の世界の扉を開けてください。
小さな力ですが後押しします。
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