米山隆一の10年先のために

 　NHK特集「証言ドキュメント・永田町・権力の興亡・そして自民 一強に」を観られた方は多いと思います。

　NHKと言う国営放送が流す内容としてふさわしいかどうかはともかく、その中で安倍首相が「国を強くしていくためにも、外交を強くしていくためにも、原資が必要です。だからこそ安倍ノミクス、成長戦略なんです。」と言う趣旨の発言をされていました。
　安倍首相はこの他にも、「いわゆる安倍カラー、保守的と言われている部分については、すでにNSCも成立させました。秘密保護法も成立しました。次の選挙までまだ2年あまりあります。この期間、日本を正しい方向に導くためにも落ち着いてやっていきたい。」と述べています。
これらの発言、そしてこれまでの安倍首相の言行の総てが、要するに彼がやりたい政策は、「安倍カラー保守政策」なのであり、「安倍ノミクス」経済成長は、その手段にすぎないと考えていることが、明白に見えてきます。

　私はその考え方に、僭越は承知の上で、はっきりと「総理、それは逆です。自分の趣味を実現する為に、政治を行うような方に、私は国を導いていただきたいとは思いません。」と言いたいと思います。

　人によって考え方は違うのでしょうが、私は国家の役割は、個々人の幸福を実現する土台を作ることであると思っています。国のリーダーが自らのカラー、自らの趣味を国家・国民に押し付けるという考え方は少なくとも私の趣味に合いません。
　私は、個々人が自らの幸福を実現するために平和と経済的繁栄が必須だから、その実現をめざし、平和にも経済的繁栄にも安全が必要だからこそ、十全の安全保障を実現しようと思います。安全保障の為に、経済的繁栄を実現しようとするのでは、全くありません。

　「世の為人の為」などと言うのは極めて口幅ったいですし、如何にも嘘くさく聞こえるのかもしれません。しかし、主権在民、経世済民の大原則を忘れない政治を、私は実現したいと思います。