米山隆一の10年先のために

　本日、維新の会の比例の街頭演説を行いました。いや楽しかったです（笑）。写真は逆光で見えにくいのですが、楽しさが伝わればと思います。次回は是非、自分の選挙でやりたいものです（笑）。

尚、演説内容の概略は以下の通りです。ご一読いただけると幸いです。

-----以下演説-----

皆さん、こんにちは！維新の党の米山です。本日は、アベノミクスのお話をさせてください！。皆さん、今回の選挙、何のための選挙でしょうか？いろいろ言われていますが、まあそれはやっぱりアベノミクスを問う選挙なんでしょう。だって、解散した安倍総理が、そうおっしゃってるんですから。

　でもね、皆さん、アベノミクスって、本当のところなんでしょう？自民党の皆さんはアベノミクスアベノミクス、第１の矢第２の矢第３の矢、呪文みたい唱えてますが、じゃあいったいアベノミクスって、なんで、第１の矢、第２の矢って何でしょうか？

　まず第１の矢ですが、今ここにお金がなくて困っている会社があるとしましょう。その会社に、国がお金を貸してあげる、これが、第１の矢「金融緩和」なんです。そりゃお金に困っている会社が、お金を貸してもらえたら、社長さんは嬉しいですよ。今までお金がないから古町で飲むのは我慢してた、でも資金に余裕ができたら、ちょっと飲もうか、そう思うかもしれません。払えなかった、従業員の方のボーナスを、払おうかな、そんな社長さんのおられるかもしれない。だから第１の矢は確かに、ちょっと景気を良くするんです。それは認めます。

　次に第２の矢ですが、今度は仕事がなくて困っている会社があるしましょう。その会社に国が仕事を発注する、道路を作ってください、橋を作ってくださいという、それが、第２の矢「財政出動」です。これもね、そりゃ仕事がなくて困っていた会社の社長さんはうれしいですよ。今度は借金じゃない、仕事の報酬をもらえるんですから、古町で今度はちょっと美味しいお酒を飲もうかな、そんな社長さんもいるでしょうし、従業員の方の給与を、ベースアップしようか、そんな社長さんだっておられるかもしれない。だから第２の矢は、確かにちょっと景気を良くするんです。それも認めます。

　でもね、よく考えてください。この景気は、長く続きますか？国におんぶにだっこでお金を借りても、仕事の発注を受けても、お金がなかった会社、仕事がなかった会社の収益力が、実力が上がるわけじゃありません。国の力で与えられた業績の回復は、国の援助がなくなったら、すぐに消えてしまいます。だからアベノミクスは、いつまでたっても、広がらないんです。いつまでたっても、皆さんの給与が本当に上昇し、暮らしが楽なるほどには、景気は回復しないんです。

　それだけじゃありません。今私は、国が企業にお金を貸し、仕事を発注して代金を払っているといいました。ではそのお金は、どこから出てきているんでしょう？国にはお金はありません。あるのは１０００兆円の借金だけです。
　だから国は、皆さんもよくご存じの、「国債」を発行しています。そしてその国債を、日本銀行が買っています。そしてそのお金が、日本中にばらまかれて、皆さんが日々のお買いもので痛感している通り、日本の物価を押し上げています。皆さんが古町モールでお買い物をする、今までは１０００円だったものが１１００円に、３０００円だったものが３３００円になっているんです。つまり国は、皆さんの日々の買い物から、１００円、３００円、１万円とかき集めて、そのお金を、企業に貸し出し、そのお金で、企業に仕事を発注しているんです。そのお金は、皆さん自身が、負担しているんですよ。

　安倍総理は、笑ってこう言います。「日本が皆さんから１０００円ずつあつめて企業に渡す。そうすると企業が儲かって、皆さんの給与が２０００円上がる。それがアベノミクスです。」と。本当ですか？私は断言します。嘘です。皆さんから１０００円ずつ集められたお金が企業にわたります。そのうちの結構な部分を社長がとります。残りの結構な部分を部長と課長がとります。皆さんのところに戻ってくるのは、せいぜい半分です。これが、今、アベノミクスで起こっていることです。安倍総理は、自民党の方々は、給与が上がった給与が上がったといいます。確かに給与は、2.6%上がった。でも物価は3.3%上がった。だから皆さんお実質賃金は、1.4%下がってるんです。毎日のお買いもので、古町モールのお買いもので払った値上がり分は、企業にわたって、皆さんのところに戻ってきていないんです。

　こんなことをしていて、本当に経済は回復しますか？企業を国に頼りきりにし、皆さん一般の消費者の使えるお金を減らし、そのお金は企業に留保される、それで本当に景気が回復すると思いますか？しません。断言します、しません。アベノミクスは、まず間違いなく失敗します。
　だから私は、皆さんにお願いしたいんです。アベノミクス失敗の後、日本を立て直す役割を、私たちに担わせてくださいと。皆さんが額に汗したお金は、企業に溜め込まれるのではなく、皆さんが使えるようにする、企業は国に頼らず、自らの力で収益力を向上させることができる、そういう社会を、私たちは創りたいんです。私は創りたいんです。

　今、維新の党は存亡の危機に瀕しています。でも皆さんの一票が、維新の党に貴重な一議席を、北信越で与えてくれます。私たちはその一議席を、必ず未来に生かします。このアベノミクスを修正し、失敗したとしても全力でやり直す、そのためにこの貴重な一議席を使います。
　是非、比例代表の一票を維新の党にお与えくださいますよう、心からお願いし、そしてそれを皆さんの、日本の、子供たちの未来に使うことを心からお約束し、私の街頭からのご挨拶とさせていただきます。ご清聴大変ありがとうございました。