活動報告
あっという間に6月になり、参議院議員選挙もあと2月足らずに迫りました。私は先のブログでも書いたとおり新潟選挙区の参議院議員候補、塚田一郎さんの応援に奔走しています。その一環として街のみなさんに飛び込みで「ポスターの掲示」をお願いしているのですが、ここ数日は、その際に「年金問題」について御叱りを受けることが多くなりました。そうは言っても「苦言」を呈した上で掲示していただける方が大半なのですが、中には、最終的に「自民党のあの態度は許せないからとても掲示はできない」とおっしゃる方もおられて、この問題についての我が党の取り組みがまだまだ十分でないことが痛感されます。
ただ、この「年金問題」は、与野党対決が世間の耳目を集めている割にはと言うか、それゆえにと言うか、実のところ対立ばかりがクローズアップされて、与党と野党で何をどう主張しているのかと言う「中身」の議論が分かりにくくなっている面があります。年金問題のすべてについて論じるとあまりに長くなってしまいますので、「年金料納付記録の不備」-所謂「消えた年金問題」に限って、与野党の主張と対立点に対する私の意見を述べたい思います。
この問題について自民党が提出した「年金時効撤廃特例法案(http://www.shug
自民党案は名前の通り、「年金についての時効を撤廃する」という極めて簡潔なものです。これに対して野党は、「時効の点だけを決めた極めて不十分なもので、被害者の救済には資さない。被害者の救済には徹底調査と立証責任の転換が必要である」としています。
この主張それ自体は、大変尤もです。時効問題の解決は記録が補充された後の処理に必要なことであって、これで年金記録の不備を補えるわけでは全くないからです。では、対する野党案ではどうでしょうか?添付のファイルをご覧になってみると分かると思いますが、調査の全体的流れについては確かに良く定められています。しかし調査の具体的手順、被害者救済の具体的措置と、立証責任転換の方法については、実のところ民主党案にも記載はありません。民主党案も、核心部分は「必要な措置を定める」としているだけで、その中身は全く明らかではないのです。
私は、これは、何も民主党が悪いわけでも、自民党が悪いわけでもないと思います。現状では、これ以上具体的な案は、出しようがないと言うのが、本当のところでしょう。あるプロジェクトを考える上で「量」と言うのは「ほとんど全て」と言って良いくらい重要なファクターを占めます。精査したうえで残る不明や不備の訴えが100件なのか、1万件なのか、100万件なのかで、取るべき対策は全く違ってくるのです。不明や不備の訴えが100件なら、「話をよく聞いて、慎重に信憑性を審査する」と言う「柔軟な対応」だけでも、何とかなるでしょう。1万件になったら、例外は許容するとして、一定の基準に従った処理が不可欠になるでしょう。そしてそうあって欲しくは無いですが、仮に100万件の不明が残るなら、「例外を認めない画一的処理」をせざるを得ないというのが、現実だと思います(勿論数字は非常に大雑把なものです)。
その意味で「時効問題の解決」と言う一点だけ決めた政府・自民党案も、具体的部分は全て「必要な措置を取る」とした民主党案も、実は共に「現時点で分かる範囲で決めている」「似たり寄ったり」なものなのだと私は思います。そうであれば、与野党共に今やるべきことは、相互の非難合戦でも、仮定に基づいた仮の対策の立案合戦でもなく、先ずは徹底した調査を行い、一体どのくらいの不備・不明が残るのかを正確に把握することでしょう。その上で、残る不明数が、「第三者機関」等で処理化能な範囲であれば、その処理数にあわせて具体的で効率的な処理策を立案することが必要になります。
又、決してそうあって欲しくはありませんが、100万単位の不明がのこったら、実際問題「調査コスト」の方が高くつく可能性が高くなります。そうなったら、年金料を払っていない人にも年金が払われることは覚悟の上で、「A時点とB時点で支払い履歴があり、その間の支払い履歴が抜けている人で、その間にも支払ったと主張する人は、『払っていない』と言う証拠が無い限り原則的に無条件で保険料を支払ったものとみなす」等の思い切った対策が必要になるでしょう。調査を行うにせよ、「ほぼ無条件で支払う」にせよ多額の税金の投入は避けられず、政治決断が重要になります。その際には、社会保険庁担当者(菅さん、小泉さんといった政治家よりは、実際に実務を統括した事務責任者-社会保険庁長官以下の事務官僚)の責任問題の明確化(損害賠償請求を考慮すべきでしょう)も避けて通れないでしょう。
この問題は、正直に言って「信じ難い不祥事」であり、「調査結果次第では、現状復帰は不可能」なのだと思います。しかしこういった困難な局面でこそ、政治が「現実的到着点を提示して、これに関わる全ての人を説得」しなければならないと、私は思います。与野党ともに、冷静な議論で解決策を模索する努力が望まれます。
社会保険庁解体と職員の非公務員化に民主党は抵抗勢力化して大反対をしているが、いかに社会保険庁職員・自治労と民主党が癒着しているか、いかに民主党が自治労の影響下にあるかがよくわかります。
所詮民主党は、特定の支持団体とその構成員のためだけにしか働かない組織だと言う証左でしょう。
民主党関係者は、絶対に自治労の悪事不正を追及しないのはなぜか言ってみてください。言えないでしょう?
「,」さん、コメント有難う御座います。
確かに最近報道された、自治労と社会保険庁で交わされた「覚書」を見る限り、社会保険庁職員の勤務慣行は常軌を逸したものだと思います。
ただ、それを容認したのは現場の管理職である官僚ですし、最終的にそれを許容してのは政治ですので、それぞれの立場でそれぞれが責任は免れないと思います。
私自身は、社会保険庁改革についての与党案―社会保険庁解体・年金機構の設立と、野党案-歳入庁の設立のそれぞれが特定の団体を意識したものとは思わないのですが、穿ってみるなら確かに野党案には自治労への配慮が見えなくもありません。しかし、同じくらい穿ってみると与党案にも霞ヶ関への配慮がうかがわれなくもないですので、実のところ両者は一長一短と言うところではないでしょうか。
完全にうまく行く案、全ての団体に対して中立な案と言うのはなかなか出来ません。繰り返しになりますが、先ずは迅速かつ正確に、年金記録に留まらず、社会保険庁の業務遂行体制、業務の監督体制の実態を把握することが急務だと思います。その上で、与野党で議論を重ねて可能な限りよい結果を出せる案を作り、それを実現していくことが、政治の役割だと、私は思います。
今回の年金問題で野党はよくやったと思っていたが、6月26日の
前厚生労働省大臣川崎二郎議員の発言をテレビでみて考え方が一変した。
内容的には、『自分が全く知らなかったとは言え当時の責任者として責任をとれと言われれば役職を降りる』
との内容であった。普通役職にしがみつきたい議員ばかりなのに感動した、
同時に少なくとも前厚生労働省たちは大臣と言えども知らなかった事になる。
今の与党は自・公だから仕方ないとしても、過去には細川野党政権もあったはず。
現在は社会保険事務所に相談に行って喜んでいる人も多い。
年金時効特例法と社会保険庁改革法を早く決めるべきなのに
野党は終着のない文句ばかりを言って国民の為に政治をやっているとは思えないし
野党が与党に文句を言って参議院選挙の政戦に利用して国民感情をあおっている。
この問題は与党・野党問わず是々非々で国民のために働くべきだ!
野党の行動は醜い!!
法案が強行とはいえ、通った事は過去より少なからず良くなった事は間違いない!
国民も今日の現実を見るべきだ。
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