1月2日の昨日は、長岡選出の県議会議員、星野いさお先生の事務所を皮切りに、新年のご挨拶回りを行いました。
昼過ぎに元参議院議員桜井新先生の事務所に伺ったところ、大変有り難い事に、先生がこの度旭日大綬章を授賞された際に陛下より賜った「菊の御紋の入った銀杯」でお正月のお酒を頂くというご厚意を頂きました。これも陛下より賜った銀の急須よりつがれたお酒はつるつるの杯の上で表面張力で「玉状」になり、ああこれが歌に歌われる「玉杯」かと、大学以来久しぶりに一高寮歌を思い出しました。
この寮歌の歌詞を文末にアップいたしますが、当時の時代を映してなかなかにエリート意識に満ち満ちたもので、今見ると思わず苦笑してしまわなくもありません。ただそういった大業さはさておいても、「意気高く理想に進む志」を多くの人が持ち、かつその「志」を堂々と宣言できる社会であったことは、明治以来の日本の発展を考える上で、とても重要なことだと思います。
難問山積の現代において当面の問題の解決は勿論とても重要なことです。しかしそれと同時に大きな志を持って理想を語れる、そんな政治の実現を、私は目指していきたいと思います(これまた大業ではありますが、新年早々「玉杯」で「緑酒」を頂いて気が大きくなっているところですので、ご容赦いただければ幸いです-苦笑)。
「一高寮歌 ああ玉杯に花受けて」
嗚呼玉杯に花うけて
緑酒に月の影宿し
治安の夢に耽りたる
栄華の巷低く見て
向ケ岡にそそりたつ
五寮の健児意気高し
芙蓉の雪の精をとり
芳野の花の華を奪い
清き心の益良雄が
剣と筆とをとり持ちて
一たび起たば何事か
人生の偉業成さざらん
濁れる海に漂える
我国民を救わんと
逆巻く浪をかきわけて
自治の大船勇ましく
尚武の風を帆にはらみ
船出せしより十二年
花咲き花はうつろいて
露おき露のひるがごと
星霜移り人は去り
梶とる舟師は変るとも
我のる船は常えに
理想の自治に進むなり
行途を拒むものあらば
斬りて捨つるに何かある
破邪の剣を抜き持ちて
舳に立ちて我よべば
魑魅魍魎も影ひそめ
金波銀波の海静か
確かに金杯、銀杯に酒を注ぐと玉のようになりますが、玉杯とは玉(ぎょく)で作られた杯のことだとおもいます。玉とは宝石ほど貴重ではないけれど、石ほど低価値ではないもので、ヒスイなども玉と言っていいと思います。手元に中国で買った玉杯があるので、金杯、銀杯と合わせて写真アップできれば添付したいと思いましたが。
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