5月の節句にひな祭りの話もないものですが、3月22日、小千谷市で「絵紙(写真参照)」をみながらの食事会に参加しました。
小千谷市では、ひな祭りの時に家にこの「絵紙」というものを飾ります。これは当時江戸に(明治以降は東京)遊びに行った折に集めた浮世絵を各家庭で貼り合わせたもので、写真でおわかりのとおり現代的視点からはとても粋な装飾となっています。
因みにこのような風習があるのは新潟県内でも小千谷市だけで、これはおそらくは当時小千谷地域が小千谷縮みの産地として栄え、江戸に遊びに行く余裕のある旦那衆が相当数いたことを反映しているものと思われます(時代劇に出てくる「越後屋」「越後の縮緬問屋の旦那さん」の何割かは、小千谷商人だったということでしょう)。地方が栄えることで、都市にも地方にも華やかな文化が花開く、江戸はそんな時代だったのかもしれません。
時は移りましたが、これからの日本でも、そういった多様な地域性、多様な文化を持った社会を作っていければと思います。
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