17日、ボストンのノースイースタン大学の日本見学ツアーの御一行が来られました。引率されたのはノースイースタン大学で日本語を教えている Levin松子さんで、この方には日本昨年私たちが Boston Trip を行った際に大変お世話になりました。この日は「今度は私が案内いたしましょう!」と言うことで、私がメリカの大学生20人を一日ご案内することとなりました。
コースは「北の湖部屋朝稽古見学」→「靖国神社見学」→「国会議事堂見学」→「自民党本部」と言う極めて日本的というか、ある意味「こてこて」なものとなりました。
相撲部屋見学は、私自身初めてだったのですが、そこに繰り広げられる「純日本部活的鍛錬」は結構衝撃的でした。「いやーーー、お相撲さん、大変だなぁ」が私を含めそこにいたほぼ全員の感想だったと思います。朝稽古は正直「息をのむ」感じだったのですが、その後は美味しくちゃんこを頂きました。女将さんが調度英会話を習っているとのことで、片言英語の会話が弾んだのは何よりでした。
靖国神社では、満を持してdisputingな戦争展示館「遊就館」に案内しました。「遊就館」の展示は「日本の植民地拡大は西洋によるアジア支配に対抗するものであり、第二次世界大戦は、自衛の為のやむを得ないものであった」と言う思想に貫かれており、しかも其れを英語で表示しているという極めてチャレンジングなものです。私としては「アメリカ人学生とがんがん議論するぞ!」と言う意欲満々で案内したのですが、アメリカ人の学生の質問は、「おお、零戦、かっこいいね!」「ラストサムライって本当にいたのか?」と言うタイプのものに終始していて、最後の遺影展示のコーナーで「悲しいわね。戦争はいけないわね」と綺麗にまとまって終わってしまいました。
実際勝った側の若い人から見たら、戦争というのはその程度のものかもしれません。私たちが韓国の方や中国の方と戦争の話になると、彼我の温度差に驚くことが多いのですが、調度其れを逆からみている感じでした。
国会は見事に空転中で、ひとっ子一人いないどころか空調すら入っていませんでしたが、かえって楽しく回れました。
自民党も同様で、がらんとしたなか、大会議・総裁室と回らせていただきました。総裁室では、「いつかは私も」と言いたいところだったのですが、其れはさておいて、自民党事務局の水野さんの案内の下、自民党の権力構造の推移などをお話ししました。
ここまで朝6時半から夕方5時まで、ほとんど12時間のフルコースが終わったのですが、学生さんたちはウキウキとというかんじで、銀座でも六本木でもましてや浅草でもなく、「これから原宿行くわ!」と言っていたのには、若さと時代を感じました。
この一日で彼らが少しでも日本を理解し、好きになってくれれば何よりです
日本は米国の50何番目かの州だから米国人が自民党総裁の机でふんぞり返っていても全然違和感ないですね(笑)
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