ニュースの感想

 麻生内閣の支持率が、ほとんど総ての調査で20%を切りました。私はだいたい常に楽観的なのですが、ここのところ「まああんたはいいけど、自民党にはぜったい投票しない!」(「あんたはいいけど」は私が目の前にいるから言っている社交辞令である可能性が高いと思われます)という声を聞く機会が多くなって、さすがに逆風の強さに気分が沈みがちになっています(苦笑)。

 さて、とはいえブルーになっていても展望は開けませんので、ちょっと冗談半分で、問題の定額給付金について起死回生の一手を考えてみたいと思います。

1. 定額給付金部分を二次補正の他の分から切り離して野党に否決させ、それと同時に選挙に打って出る

 定額給付金については、国民の7割が反対だけれど、決まれば8割がもらうとしています。これは要するに「お金をくれるのは有り難いけれど、だからといってくれた自民党を支持はしない」と言うことですが、裏を返すと「野党がそれをやめさせたら、それはそれで恨みを買って支持されない」と言うことになります。この際定額給付金の撤回といういやな仕事は野党の皆さんにやっていただいた上でおもむろに「ね、皆さん、野党のせいで一人1万2千円、一家なら5万円近くもらえなくなったんですよ。そのお金があれば日本全国楽しくお花見ができたのに(普通にいけば、だいたい解散は桜の季節になるはずです)野党って、話の分からない石頭さんですよね・・・」ってな調子で演説を打てば、少なくとも今よりは多くの人が共感してくれるのではないでしょうか。

2. 定額給付金の額を10倍にする。

 1人1万2千円なら「もっと有効な事に使えば」と言っていた方々も1人10万円、お子さん・ご老人のいる家庭では50万円超となれば、「えっ?そんなにくれるの???」と息をのむのではないでしょうか。勿論この政策を「実行」してしまったら「やらなきゃ良かったのに!!!」と言う大バッシングにあうのは目に見えています。ここは党利党略的に、現在の定額給付金を組み込んだ二次補正予算が参議院で否決された瞬間に、「定額給付金10倍法案」を組み込んだ予算案を提出して、野党がたじろいだ瞬間に解散に打って出る事を提案します。「目の前の10万円」を突きつけられたら、さすがに国民の半分くらいはぐらりと来てしまうのではないでしょうか。勿論それでも過半数を制することができなかったらこの前代未聞のばらまきは無事(?)野党(その時は与党)の皆さんが否決してくれますし、勝ってしまったらそれはそれで「国民の選択ですから」と胸を張って実行することができます。因みに必要予算は20兆円で、現在の経済対策の大半をつぎ込めば実現可能です。

3. 定額給付金の財源を公務員給与削減と天下り法人への支出の削減でまかなう

 竹中平蔵さんの名台詞に、「対立軸は単純なら単純なほどよく、敵は明確なら明確なほどよい。敵の人相が悪ければもっと良い」というものがあります。麻生内閣の人気向上をねらうなら、国民共通の敵(官僚の皆さんすみません!)、霞ヶ関をつるし上げるに勝るものはありません。
 国家公務員の給与の総額は4兆円、天下り法人への支出が12兆円ですから、それぞれを12~3%削減すれば、十分財源の手当は付きます。その上霞ヶ関のキャリアにとどまらず、全国家公務員を対象とすれば、野党の支持基盤である自治労が国民共通の敵として加わってくれることになり(自治労の皆さんすみません!)、自民党にとっては効果倍増となります。
「高すぎる公務員の給与のほんの一部を、国民の民さんにお配りして何が悪いんですか!」と主張して選挙に打って出れば、これまた結構支持を集めると思うのですが、如何でしょうか。

 以上、1.2.はちょっと冗談が過ぎるかと思うのですが、3.はそうはいってもなかなか悪くないのではないかと思います。勿論まじめに働いている公務員の皆さんを敵としてつるし上げるなんて言うのはやってはいけないことなのですが、国際的にみて高い日本の公務員の給与水準を見直したり、相当の無駄があるとみられる天下り公益法人への支出を適正に整理することは、どのみちいつかはやるべき事です。その結果ばらまきは1年で終わりますが、経費削減の効果は永続するわけですから、トータルとして国の財政にはプラスに働きます。ばらまくならばらまくで、きちんと国としてやるべき事はやった、となれば、国民の皆さんの定額給付金への理解も全く違ったものになるのではないかと思われます。

 麻生総理、ご検討、如何でしょう?

追記: この記事は随所にかなり失礼な記述がありますが、ジョークとしてご容赦下さい。猶、私の定額給付金に対する意見は、2008年11月の記事、http://www.election.ne.jp/40/62201.htmlに記載しております。


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