3月8日、「米山隆一君を励ます会」を行いました。多くの方々の協力を得て、中央から元自民党幹事長、元財務大臣 伊吹文明先生を迎え、成功裏のうちに終えることが出来ました。大変有り難うございます。
正直言って前回は、「米山の話が一番下手だったの」と言われて大分落ち込んだのですが、今回は「まあまあだったねっか」と言っていただき、ほっと一安心です(候補者だって、そういうことを気にしているんですよ-苦笑)。例によって全文をアップいたしますので、良かったらご一読下さい。
尚懇親会締めのガンバローコールでは、浦佐毘翔会の皆さんに「馬」を作っていただいての入場となりました。講演に注力するあまり正直やや趣向にかけていた懇親会が、これでぐっと締まりました。毘翔会の皆さん、大変有り難うございました。
演説でも触れていますが、私の政治活動のために、多くの皆さんが、1枚(1万円)、2枚(2万円)と浄財を提供して下さったことには感謝の念に堪えません。その気持ちに答えるべく、是非当選して政治を変えていきたいと思いますので、今後とも変わらぬご支援の程、宜しくお願いいたします。
============以下演説全文===============
皆さん今日は。
本日はかくも大勢の皆様方にお集まりいただき、心より感激しております。前回の選挙で落選していらい、私がこうしてここまでやってこれたのは、星野県議、星野衆議院議員をはじめとするご来賓の皆様、そしてここにおられる総ての方々のお陰です。改めてここで御礼を申し上げたいと思います。どうも本当に有り難うございました。
さて、私が感激しているのは、実は皆さんが私を応援してくれからだけではありません。私が感激しているもう一つの非常に大きな理由、其れは、これだけ多くの方が、一生懸命額に汗して働いて手にした1万円を政治というものに投じてくれたこと、つまり自分の汗と努力で、政治を、世の中を良くしようと、思ってくれたことです。
先ほど伊吹先生が金融危機からの脱却について素晴らしいお話をされました。私が付け足すことはございません。私はここでは、日本が迎えているもう一つの危機、「社会保障の危機」についておはなししたいと思います。金融危機からの脱却についてももちろんそうですが、この社会保障の危機においては、まさに、皆さん一人一人が世の中を変えようとすることが、本当に重要になります。
最近は金融危機の陰に隠れていますが、実は今日本は、もう一つの危機、すなわち「社会保障の危機」を迎えています。
不景気の陰に隠れて少々忘れられ気味ですが、年金問題は遅々として解決していません。
年金だけではありません。医療も大変な問題になっています。この長岡では3つの大きな病院があって比較的医療は充足していますが、新潟県の100ベッドあたりの医師数は10人で47都道府県中42位、東京の半分に過ぎません。人口1万人あたりの医師数は185で、これは39位です。今日も多くの方々が来られている小千谷、魚沼、南魚沼では医師不足は深刻です。
又、失業したが、失業保険だけではとても暮らしていけない、又、次の仕事に移りたいが、そのための勉強をするお金がないと言う声も聞きました。
本当は大学に行かせたいけれど家計が苦しいからあきらめてもらうしかない、子供を私立の高校に通わせるのがとても大変だ、そんな声もありました。
日本がこのような社会保障の危機を迎えている理由は何か。其れは端的に言って少子高齢化です。日本の65歳以上の高齢化人口は80年までは10%を切っていました。其れが2005年で20%に達し、2025年には30%、2050年には40%に達しています。つまり日本は今まで若く健康な人がほとんどで、しかも経済がどんどん拡大していたから、年をとったときのこと、病気になったときのこと、失業したときのことを真剣に考えずに済んだ。その問題は、家庭や会社に任せて、国は最低限のことを保障しておけば良かった、其れが、高齢化の進展と不景気の到来で、遂に放置できないところに来た、国がしっかり保障制度を作らなければならないときに来たと言うことです。
さてその為に今政治は何をやっているか。これも定額給付金や景気の話の陰に隠れて目立たなくなってしまっていますが、実は自民党はこの問題にしっかりと取り組んでいます。今回の経済対策で、これまで5回までしか無料でなかった妊婦検診が14回、つまりは妊娠から出産までに必要な総てが無料になります。出産一時金を35万円から42万円にとし、健康保険組合が医療機関に直接支払うことで出産はほぼ無料で行えるようになっています。研修医も2010年度、来年度から都市ではしぼり、地方に重点的に配分する方針を示しています。
勿論こういったことは野党、とりわけ民主党の皆さんも打ち出してはいます。しかし、最も大きな違い、それは自民党が勇気を持ってきちんと負担をお願いしていると言うことだと、私は思います。ご承知の通り、麻生総理、勿論景気が落ち着いてからですが、社会保障財源のために、消費税を上げることを税制改革大綱に明記されました。私は批判はあるけれど、これは政治家として勇気のある態度であったと思います。又全福田首相は、後期高齢者医療制度を導入された、これも大変な問題はあったけれど、私は必要なことだったと思います。野党の皆さんはこれに対してそんなことは必要ない、総て行政の無駄を省いて、其れでまかなうんだとおっしゃられます。しかし、医療・福祉・年金を合わせた日本の社会保障給付は88兆円で、一般予算の82兆円をしのいでいるうえに、今後少子高齢化に伴い、20年でほぼ2倍になります。無駄は勿論全力でなくさなければなりませんが、それだけで社会保障の問題を解決することは、絶対不可能です。この問題は、国民一人一人がどう負担を分かち合うのか、高齢者と若者が、地方と中央が、患者と若者が、どう調和し、どう負担を分かち合うのか、その問題に正面から向き合わない限り、決して解決できません。
私はこの問題に、全力で取り組みたいと思いますし、其れは可能だと思っています。根拠がちゃんとあります。第1は私の大学の講座で行った調査です。後期高齢者医療制度、1年前はもうしっちゃかめっちゃかに批判されました。其れがもうすっかり報道されなくなってしまいましたが、アンケートをしたところ、75歳以上の人48%の方が「やむを得ない」とこたえられ、「悪い」「良くない」の45%を上回りました。そして若い人よりも年齢の上の方の方が、「やむを得ない」としている割合が高く、その理由も「高齢者の医療費がかかりすぎている」「現役世代の負担が大きすぎる」という極めて論理的なものになっていました。大学の同僚の多くはこれを驚きとして受け止めましたが、実は私にはそうなるのではないかという予感がありました。其れは私がミニ集会をしていたとき、同じ事を体験していたからです。私は昨年、いろいろなところで医療制度、特に後期高齢者医療制度や救急医療の現状をお話ししました。その時、後ろの方で、じっと聞いておられる高齢のおばあさんがいました。その方は足が悪いらしく、ずっと片足を伸ばして聞いておられた。その方がミニ集会が終わった後、少しびっこを引きながら私の元に来て言われました。「米山さん、よーく分かった。おら、ちっとぐれぇの事は我慢する、年はとったども、今までずいぶん良い思いもさせてもらった。おらの使う医療費ぐらいは年金からはらうんなんが、どうかおらの孫が病気になったとき、しっかり病院に行けるようにしてくなんせぇ。おねがいしますぇ。」そう言って下さった。私は本当に涙が出る思いだった。でもこういう方々がおられれば、日本は大丈夫だと、そう思いました。こういう人がいれば、そしてこの場におられるように、故郷を愛し、日本を愛し、自らの汗で故郷と日本を良くしようという方がおられれば、必ず日本は良くできると思います。
皆さん、オバマさんの演説を聞いて感動した方も多いと思います。その中で非常に印象的だったのは、「Yes we can、私たちは出来る」という言葉でした。でも私はオバマさんに対して、「Yes, we Japanese also can do it 私たち日本人にも、其れは出来る」と言いたいと思います。
皆さんがこの地を愛しているのと同じ様に、私もこの地をそして日本を愛しています。魚沼で生まれ、長岡で学び、そして又私を温かく迎え入れてくれたことに、心から感謝しています。次の衆議院選に当選して国会議員となれば、私はこの地から国に通います。
皆さん、だからこそ私は経済を再生させ、地方でも中央でも、働きたい人が仕事を見つけられ、額に汗して働くものが家族を幸せにするのに十分な収入を得られる、そんな社会を作りたいと思っています。皆さん私は、社会保障を再構築して、中央でも地方でも、豊かな人もそうでない人も、年金で安心して暮らせ、同じ高度な医療を受けられる、そんな社会を作りたいと思っています。そして中央でも地方でも、お金持ちの子もそうでない子も、求める教育を受けられ、同じチャンスを得ることが出来る、そんな社会を作りたいと思っています。もし皆さんもそしてそう思ったら、是非その思いを、私と長島先生に託して下さい。私たちはその気持ちを、精一杯受け止めて、そして全力で実現します。
最後になります。今年は必ず選挙があります。是非来るべき総選挙では、私と、そして長島先生に力を貸していただき、国政の場に送って下さい。私たちはこの地に住んで、この地の皆さんの声を受け止め、国会に届け、形にし、そして素晴らしい故郷と素晴らしい日本をつくります。
最後になりますが、ご列席の皆様方と長岡、小千谷、川口、魚沼、南魚沼、湯沢そして日本の益々の繁栄をお祈りして、本日の挨拶とさせていただきます。どうも有り難うございました。
最近のコメント一覧