先日ボストンにあるノースイースタン大学から、日本見学(?)旅行の一行が来られました。私は2年前魚沼青年会議所で企画した「高校生論文コンクールBoston Trip」で、この旅行の責任者にしてノースイースタン大学日本語教師Levin松子さんにお世話になったご縁で、日本でのチケットの手配と御一行のご案内に少しばかり関わりました。
一行の見学コースは北海道から京都まで広範囲に渡るのですが、この日のコースは上野公園→秋葉原→江戸東京博物館→大相撲見学でした。当初私は「上野公園2時間なんて、どう案内しよう???」とちょっと困っていたのですが、当日になってみたら私の役割は「山手線の乗り換えを適切に指導する」事だけで(但しこの点についてはかなり活躍しました-苦笑)、公園の案内は事前にばっちり予習をしたアメリカ人の大学生たちが完璧にこなしてくれました。背の高いアメリカ人学生が、ハチ公を連れた西郷隆盛の銅像前で、明治維新における氏の役割と西南戦争の意義を、私もよく知らないディーテルに「ラスト・サムライ」のエピソードを交えてとうとうと説明してくれたときには、「こんなにも日本に興味を持ってくれて、有り難いものだねぇ」と少々目頭が熱くなりました。
翻って日本を見ると、アメリカを初めとして海外に留学する日本人学生は、近年絶対数でも割合でも減少しています。又海外旅行を含め外国への興味の低下はキャンパスにおいて如実に実感される所です。勿論その背景には長引く不景気と就職難があって、一概に責められることではないのでしょうが、若者にまで「内向きの日本」の雰囲気が感じられることに、私は寂しさを感じます。
世界は、数年前と比べても格段に小さくなりました。今回の金融危機でもインフルエンザ騒ぎでも分かったとおり、海の向こうで起こったことが、即座に日本にまで伝わる時代になりました。先のブログの記事でも書きましたが、この世界の変化に日本が対応していく為には、「日本」と区別せず「世界」というものとらえ、対等にそれとつきあえる若者を輩出していくしかないと、私は思います。
まだ41歳でしかも「若い候補」として売り出している私が上から目線で言う台詞でもないのですが、10代、20代、30代の青年の皆さんは、海外に出るにせよ日本にとどまるにせよ、是非「心に世界を抱いて」欲しいと思います。
最後に、ノースイースタン大学御一行の写真を掲載します。この中に一人、かつて論文コンクールで当選してBostonに行った魚沼市の高校生(現在は都内の大学生)が居るのですが誰だ か分かりますか?
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