ニュースの感想

小沢問題のオセロゲーム

  • 米山 隆一
  • at 2010/2/03 07:42:37

 先日小沢民主党幹事長が二度目の事情聴取を受けた事が報じられ、在宅起訴される可能性が高まったかと思いきや、今日は起訴見送りの方針との報道がなされ、政界がざわついています。

 自民党にとっては久々の明るいニュース(?)が空振りで終わりそうでやや落胆の空気も流れているのですが、私は、そうは言ってもこれで一喜一憂しても仕方がないな、と思っています。

 そもそも前回の衆議院選挙でも、民主党は小沢氏の代表辞任を契機に下がっていた支持率を盛り返しました(その前に選挙をしていれば私もこんな状況ではないのに!-苦笑)。今回も例え小沢氏の在宅起訴となっても、小沢氏が参議院選挙を前に幹事長を辞任、そして後任に例えば細野氏のような若手を据えたら、むしろ民主党の人気は高まりかねません。その上どうせ辞めるなら、「このような事態を二度と起こさない為に、企業団体献金を全面禁止する法案を参議院選挙のマニュフェストに掲げさせていただきたい!」とでも言えば、自民党は更に対応に窮する事になります。そして選挙それ自体は、小沢氏が「闇将軍(正に田中、金丸両氏の手法そのものです)」として指揮を執れば、何不自由することなく行えてしまいますから、小沢氏が起訴されたとして、それは実のところせっかく増やした自民党側の石を一気にひっくり返される結果になりかねない訳です。

 反面小沢氏が報道されている通り起訴されず、幹事長職に留まるなら、民主党は、今回の件でそうは言っても指導力の低下した小沢氏を党内に抱えて、「政治と金」について延々と非難を受けながら参議院選挙を戦う事になります。本当のところ自民党にとって有利なのは、こちらの状況なのかもしれません。

 政界は一寸先は闇、どの様な状況でも対応できる準備を備えて、眈々と時を伺うのが大事なのだと思います。


  • コメント (5)
  • トラックバック (0)
トラックバックURL :
http://www.election.ne.jp/tb.cgi/81842

コメント

今回の、ここまでの小沢問題は、今までに何度もあった展開と同じですよね。
つまり、「政治家をかばって、秘書は逮捕・起訴あるいは自殺。」という構図です。
傍目で見ていると、気の毒であると同時にお人好し以外ではない・・・。

そういったことは、言うまでも無く自民党側に多かったわけですが、小沢は自民党にいる時も新進・自由・民主党でも同じようなものですね。
小沢を擁護する鈴木宗男も、自民党であろうが新党大地(別名「新党ハゲ」らしい)であろうが同じようなものですね。
与党にいれば様々な誘惑が多いのでしょうが、彼等を見ていると、それにつけても、つまるところ政治家個人の思想・倫理観なんだと思いますね。

小沢が政治資金規正法違反での起訴は免れたとはいえ、例えば「新札に換えてあげるために知人の4億円を預かった」というような、小沢がやっていることとその説明は、社会通念上は到底納得できるものではありません。
「何か不正があるのではないか?」と思うのが一般的な感覚だと思いますね。
したがって、今後も、別角度からの捜査や国会での追及を期待したいと思います。

さて、前置きが長くなってしまいましたが、この問題の展開が自民党にとって有利なのか不利なのかと言えば、米山さんが後半でお書きのとおりだと思います。

一方で、以前のコメントでも書かせて頂きましたが、自民党側の姿勢として「民主党が失態を演じれば、また自民党に出番が回ってくる。」といった発想では、この国が良くなるとは思えません。

繰り返しますが、「下野を機会に自らを反省し、国民の声に耳を傾ける。」のが自民党の再スタートの一歩だと思います。

無党派層は贔屓はしませんから、「民主党はやはりダメだったけれど、自民党も相変わらず腐ったままだ。」ということになれば、投票に行かないでしょうね。
それは政治不信であり、それを歓迎するのは、様々な「反日」の勢力でしょうね。

そうならないためにも、そういった無党派層に、(媚を売ることなく)関心を持ってもらわねば・・・。

ところで、前回の衆議院選の米山さんのポスターですが、最初の頃見たものは「怪しい人」にしか見えませんでした(失礼)。
それに気付いたのか、遅ればせながらそういった進言があったのか、途中で笑顔のものに替えましたね。
ポスターって、けっこうインパクトがありますので、次回は最初からより良いものを作ったほうが良いと思います。

  • Posted by 阿部伸一
  • at 2010/02/03 22:24:30

国会中継を観ていると「義憤」「イライラ」を通り越して、笑えてくるから不思議です。(ホントは情けなく悲しいのですが…)

川口さん、石破さん、伊吹さんの理路整然とした論戦は爽やかに明快に心に残るものでした。

しかし、殆どの時間は「昔見た泥試合」を立場を替えてやっているだけ?…って感じました。


権力を握る為に「政権交代」という耳に優しい言葉で旧社会党左派から旧田中派が大同団結している民主党が、本質的に正当な政策を民主的に立案出来るとは思えません。

しかし、本来考え方が近い集団だと思っていた自民党が、一丸となって闘えない現状を憂慮しています。

特徴を明確化した保守である「みんなの党」に、本来在るべき自民党の姿を先取りされて、民主党ともみんなの党とも国民新党とも違う姿を新たに示す選択肢が狭まって、没個性に汲々となっているように思います。

美味しい権力を握った民主党が割れることは難しい以上、保守勢力の大同団結を期待したい!!と願うのですが…。

民主党の自爆待ちでは昔の「何でも反対!社会党」の二の舞になりませんか!?
チャレンジャーの自民党から果敢に仕掛けて動くべきだ!って思うのですが、米山さんは如何お考えでしょうか。
無礼を承知で質問させて下さい。

  • Posted by 長岡市民(ノリ)
  • at 2010/02/08 20:47:32

今日はノリと勉強会しながら、大喧嘩になっちゃいました(泣)
子供手当て・外国人参政権・農家戸別所得保障・公立高校授業料無償化などなど…一度始めたら復元が困難な「瞬間的な不合理な楽のバラマキ」を絶対に阻止する為に「今すぐ、今日明日にも倒閣!自民党はみんなの党と政策協議すべき!」って…単純で純粋な男の子?は思いっきり前のめり×∞です。

私も方向性には賛成なのですが、実力を伴わない今の自民党へのチェンジには正直懐疑的です。
若返りとか新鮮力だけで「民主党が不安だから自民党」って、国民が心から納得するとは思いません。

ノリには怒られたんですが、自民党が志向する再起動は民主党のスタイルに近付く事に思えるのです。「差別化して変わっているつもりが、実は民主党化しているだけ?だったりして…」って言ったら喧嘩勃発で大喧嘩です(泣)

ミュージカルがどんなに流行しても歌舞伎一座は歌舞伎を続けてきたんだから、「変わらずにいることが無刺激で無能に見えても実は「ぶれない普遍」を貫く事かも知れないよ!?」……。(純な男子は引きつり笑いで大激怒しましたが…)自民党の新生(再起動)の本気はどちら側がリアルなホントなのでしょうか?
党員でもない私達が大喧嘩する程なのに、党員の方々は随分おとなしく穏やかなオトナなんで実は密かに驚いています。
いざ!という時には伝家の宝刀を抜く!でも今は「サイレント・ネイビー」なんだよ!!って私は信じています。(山本五十六&米内光政&井上成美を尊敬している純粋おバカな男の子は党員でもないのに…ホントにおバカですハート(矢付)

  • Posted by 長岡市民・由美子
  • at 2010/02/12 01:05:14

冷静に、醒めて世論をご覧になっておられるのでしょうか!?


確かに今回は逃げおおせた小沢さんや鳩山さんを叩く事が今更…!?ってお考えなんでしょうか!?

黙して語らないのがまさか米山さんの本分じゃないですよね…。それとも、田中夫妻みたいに「私の知らない他人ごと」なんですか!?


敢えて何も言わないのか、もの言う事を止めたのか、しっかりと見極めたいものです!
それは、自民党新潟県連と、いつの間にか候補者になった中原さんにも同じ目線で厳しく問い掛けたいですよね…!!

みんなの党に僕は行く予感を感じています。民主党はやっぱりダメ!でも自民党も結局ダメ!ならば行き先は一つしか無いと思います。

何故、黙して語らないのか、ホントに不思議でしょうがない!何でなんですか!?

  • Posted by 長岡市民(ノリ)
  • at 2010/02/14 23:51:00

山本一太さんのブログで経済戦略研究会のツイートを拝見しました。

新聞には無かった様子が分かり、とても心強く思いました。
25人という数が少ない気もしますが、活動の確認事項を了承したコアなメンバーがいらっしゃるならば応援したいと思います!
(当然、米山さんがこの会のオピニオンリーダーに相応しい方だと信じておりますが!!)

週1回マスコミオープンという事ですが、ひょっとしてこの会の為に東京で御尽力中なんでしょうか…!?
米山さんのブログが中々更新されないので心配です。(余計なお世話ですみません!)

  • Posted by 長岡市民・由美子
  • at 2010/02/18 13:43:20

エレログTOP | エレログとは | 運営会社 | 免責および著作権について | お知らせ

政治家ブログ”エレログ”地方議員版ができました。参加お申し込みはこちらから

政治家専門サイト ele-log 国政版 お申し込み 政治家専門サイト ele-log 地方版 お申し込み
国会議員、都道府県知事、市区町村長、都道府県議、市区町村議、および立候補予定者専用

Copyright by Promote committee of Online-Election.,2001-2007, all rights reserved.
ele-log and the ele-log logo are registered trademarks of
Promote committee of Online-Election