ニュースの感想
「本当に大丈夫ですか?」
と。
氏が、前回総理総裁を務められていた時、潰瘍性大腸炎に苦しんでいたことは、周知のとおりです。現在、氏自身が主張されるように、潰瘍性大腸炎に対しては、複数の新薬が開発されて大きな効果を上げており、氏の健康状態が劇的に改善したことは事実でしょう。しかしいかに劇的な新薬といっても、これらの薬は基本的には症状をコントロールするもので、感染症に対する抗生物質のように、病因それ自体を、根絶するものではありません。氏の健康不安は、尚、「可能性」としては存続し続けていると、言わざるを得ません。
古来健康問題は、権力者にとっては鬼門でした。権力者は、常に権力を振り回していると思われがちですが、部下の首ばかり切っていたら、どんなに権力があっても仕事は進みません。「ボスに逆らったら首を切られるから、そうならないように、ボスに従おう」と思わせることで、実際には権力を行使することなく、他人を従わせて初めて、権力者は仕事をすることができます。ところがその権力者の健康に不安があると…権力者に逆らっても、逆らい続ければ権力者の方が折れてしまうと思われると…人は時に全力で反乱します。そしてそのような事態が次々と起こったら、どんなに権力を行使し続けても、最終的にはそれに対処しきれなくなって、権力者は権力を失います。
極めて率直に言って私は、氏が前回の任期中に辞任を余儀なくされたのは、氏の健康状態そのものが原因ではなく、氏の健康不安に端を発して、上記のような事態が発生したために、氏が党内をまとめきれなくなったからだと、思っています。
「本当に大丈夫ですか?」この質問を口にこそしないけれど多くの人の喉から出かかっている状態で、恐らくは氏を案じてではなく期待込めてこの質問を胸に秘めている他国が複数存在する状態で、権力を掌握し、維持し、党内をまとめ、国内をまとめ、諸外国に対処することがいかに困難なことか、自らその立場に立っている氏が、現在最も痛感していることでしょう。
大先輩に対して上から目線で大変恐縮ですが、日本の未来の為に最後まで健闘されることを、心から祈ります。
選挙に出るのですか?
前回自民党公認で落選したので、維新の会でがんばるのですか?
旧小出の住人様、コメントありがとうございます。
財界にいがたの記事については、このひとつ後の、そのものずばり「財界にいがた」をご参照ください。
最近のコメント一覧