活動報告

維新の会の良い点改善点 ~改革と説得~

  • 米山 隆一
  • at 2013/10/21 10:16:18

  Sayaさんから維新の会へのご声援をいただきました。その返信ばかりでもないのですが、ここで維新の会の良い点改善点について、私が感じているところを書きたいと思います。

 維新の会の良い点は、何といっても「改革―物事がうまくいかない根本的な理由を見出して、そこを改める制度変更―をする気がある。」と言うことです。先の中央と地方の医療の差の記事でも書きましたが、制度そのものに原因があるのに、そこを放置して弥縫策を講じても、ほとんどの場合問題は解決しません。戦後70年、バブル崩壊後(高度成長終了後)30年、日本の制度は多くの部分が劣化し、時代遅れになっています。そこをきちんと改めていけるのは、私は維新の会だと思っています(だからこそ、新潟県庁前に自費でどでかい看板を掲げて頑張っております-笑)。
 もう一つ、維新の会の良いところは、「議論が出来る。」ことでしょう。改革と言うのは、見る人によって改革すべき点も、改革する方向も違います。自分が十分考えたと思っていても、深い議論の末に見落としに気が付くこともあります。そういった「議論」が出来なければ、本当に実行可能な、本当に問題を解決する改革案を作り上げることは出来ません。必ずしも党の方針と合致しない意見でも、正々堂々主張し、議論し、最終的に決まったことには従うということが出来るのは、とてもありがたいことです。

 一方で改善点は、党の外の方と議論するときに、反対意見の方に、「抵抗勢力」「既得権」と言うレッテルを張りすぎるところかなと、私は思います。先の医療改革を実行しようとすれば、勿論日本医師会をはじめとする医学界は反対するでしょう。しかし、反対するには反対するの、理由と理屈があります。私も医者ですから、その理由と理屈に、一定の理があることは、理解できます。また、医学会もお医者さんも、何もずるいことをして今ある「既得権」を手にしたわけではありません。改革が必要だからと言って、突如「悪の権化」のように扱われたら、心外極まりないでしょう。
 そこは、「今ある権利を放棄することで、患者さんだけではなく医師にとっても、より良い医療を実現できることになります。それは医療に携わる私たちにとって、本望じゃないですか。伴にそれを実現しましょうよ。」と言う形で、粘り強く議論と説得を重ねて、実行に移していくべきことなのではないかと、私は思います。

 これで終えればいいのに他党を引き合いに出して恐縮ですが、自民党の良い点改善点は、調度維新の会と反対であるように思います。自民党は極めて高度に作り上げられた、「現状維持政党」です。既存の仕組み、既存の制度やそこに関わる人の利益を害することも、不快にすることすらも、決してありません。民主党4年間のドタバタに疲れた国民が、こぞって「快適」な自民党を支持するのは、もっともなところがあります。
 しかしだからこそ自民党は、「物事を改革する気」はほぼ皆無です。安倍ノミクスもドラスティックに見えて、中途半端な妥協策と「霞が関主導の行政指導」のオンパレードで、正直、高度成長リバイバルと言って過言ではありません。これで山積する日本の問題を解決することは、残念ながら難しいでしょう。
 自民党のさらに困った点は、「議論が出来ない。」ことです。中央ではそうでもないのですが、地方では、党の方針と言うよりは地方の事情と異なることを発言したりブログに書いたりすると、すぐ「地方のドン」に御注進がなされ、「地方のドン」から「おしかりのお電話」がかかってきたり、それすらないまま、いつの間にかわけのわからない「仲間外れ」的嫌がらせをされたりします(心が痛いです-笑)。
 そんなことは人間社会何処にでもあることと言えばそれまでですが、そうやって国会議員たるものが常に誰かの顔色をうかがって政治を続けるのでは、山積する地域と日本の問題を解決することは、やはり極めて難しいように思います。

 自党のこと、他党のこと、それぞれを書きましたが、それ以前に、勿論私にも、良いところもあれば(あると信じます-笑)悪いところもあります。まずは自らが、そしてそれぞれがそれぞれに、良い点を伸ばし、悪い点を改めていくことで、より良い日本を創っていければと思います。


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コメント

 拝読させていただきました。

 米山さんのおっしゃること,よくわかります。
とてもバランスのとれたお考えだと思います。

 維新の改善点のところで述べられているように,「反対勢力」と議論するときにはそのような姿勢が必要ということは,理解できます。
 
 マスコミでは「独裁者」などと言われている橋下さんも,大阪市議会や府市統合本部などでのようすを見れば,実に粘り強く議論をしていらっしゃいますから。

 ですが,維新の候補者として有権者に訴えられるときは,もっととんがった部分があってもいいのではないでしょうか。
 米山さんのブログを拝読していると,どこか評論家的な印象を受けてしまって,熱い思いをお持ちなのに,それがなかなか伝わってこないというか…。勿論,冷静で客観的な分析は必要であると思いますが,あちこちに配慮し過ぎると,強い思いがぼやけてしまうような気がします。

 橋下維新は敵を作りすぎているところが問題かもしれませんが,立ち位置をはっきりして,自分達の主張を明確に訴えるところがそのよさでもあります。「突破力」や「スピード感」も魅力の一つです。


 「新潟県庁前に自費でどでかい看板を掲げて」いらっしゃること,存じませんでした。県庁に行くことがほとんどないものですから。(^^;) その写真をツイッターに繰り返しupされてはいかがですか?
米山さんの考えや日ごろの行動をもっとツイッターにもupしていただけると嬉しく思います。ツイッターのほうが,あまり関心のない人にも読まれやすいと思うので。

 私の繰り返しのコメントに対し,丁寧にご回答くださってありがとうございました。
 
 これからの米山さんのご活躍を応援しております。

 

  • Posted by saya
  • at 2013/10/21 11:28:38

良い点について「改革する意思がある」と言うのは、一歩間違えれば「改革至上主義」すなわち、とにかく何でも変えてみよう、変えさえすれば上手く行く、という所にも陥りかねません。
それの行き着く先は革命主義でしょう。
悪い点に掲げられた「レッテル貼り」は既にその兆候が出ている証拠だと思います。

悪い点で見落とされているのが、橋下代表の色が強すぎる、という点ですね。
特に、公募区長の問題ではあまりに行政職員との処分に対する姿勢が違いすぎ、人治主義、情実主義としか思えません。
これもやはり逆に自民党と正反対である点だと思います。

  • Posted by 小島
  • at 2013/10/21 15:06:49

小島さん、コメントありがとうございます。改革至上主義に陥らないよう、是非注意していきたいと思います。同時に、今の自民党は、「現状維持至上主義」「国家主導至上主義」に陥っているように見えます。この点は、健全野党として建設的批判を加えさせていただきたいと思います。情実主義については大阪市の実情がよくわかりませんので何とも言えませんが、改めるべきところは改めるべきでしょう。自民党にいた者としては、自民党にも正直「二世的コネが陰に陽に非常に幅を利かせる」情実主義の部分があり、そこはお互い改めていくべきところかと思います。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2013/10/21 17:43:11

 小島さんがおっしゃる,公募区長の問題の件ですが,どこまで実情を把握して言っていらっしゃるのでしょう。偏向マスコミを通してのみのご判断ではないのでしょうか。

 橋下さんは,人治主義,情実主義などでは決してありませんよ。決められたルールに則って,自分が判断すべきところと自分が出るべきではないところをきちんと分けていらっしゃいます。それは,日ごろの会見やぶら下がり,市議会などでのようすを見ていれば,よくわかります。
 マスコミは,とにかく橋下維新の正確な情報を伝えません。1次情報でご判断されるべきと思います。

 このように,橋下さんを誤解されていらっしゃる方が沢山いるということがとても残念です。

 なぜ,米山さんは,自分の党の共同代表のことなのに,すぐに「改めるべきところは改めるべきでしょう」などと他人事のように言われるのでしょう。甚だ疑問です。一体,自分の党の共同代表の言動をどれだけ把握されているのでしょうか。大阪の実情をしっかりお調べになるべきではありませんか。都構想は,維新の一丁目一番地ですよ。橋下さんの誤解を解いていくのも,維新の支持率をUPするうえで大切なことと思います。非常に残念です。

  • Posted by saya
  • at 2013/10/21 23:15:44

大変恐縮ですが、私にとって、分からないことは分からないという、分かることは分かる範囲で事実と自らの意見とを区別して話すということは、政治家として以前に大げさに言うと人生としてのポリシーですので、変えることは出来ません。

マスコミが偏向しているのは、私自身、県内唯一のTPP賛成候補だったときにまるで地域の敵の変人のように報道されましたのでよくわかります。その後ご承知の通り多くの候補がこっそりTPP賛成に代わってしまいましたが、マスコミはその点については何一つ報道しません。維新の会や橋下代表について報道されていることにも、そのような部分は多々あるのでしょう。

しかし残念ながら、私には「実情」は分かりません。調べればよいと言われるかもしれませんが、この問題は当然ですが両方が自分は正しいと主張しています。それを判定する核心は公募区長がどの程度の問題行動をしたのか、また他の公務員がどの程度の問題だったか、なのでしょうが、それはそれこそ当人に聞き取り調査をしないとわからないことです。私としては、「分からないが、改めるべきは改める。」以外の回答は、してみようがありません。

 また、橋下共同代表自身が言っているように、私たちは、個人商店を抜け出し、改革の一翼を担える公党を構築すること、更には政権を得てこれを運営するにふさわしい力をつけ、そしてそれを実行することを目指しています。党員たる者党の共同代表の言動を逐一把握せよという個人商店的あり方は、橋下共同代表、石原共同代表をはじめ維新の会のメンバーが誰一人望んでいないことではないかと思います。

尚公募区長の問題は、大阪都構想とは、基本無関係かと思います。

応援痛み入りますし、私に対するコメントも学ばせていただいていますが、私には私の、曲げられないスタイルとポリシーがあることをご理解いただけると幸いです。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2013/10/22 06:27:20

 何か誤解があるようですが,私が申し上げているのは,どこぞの党の党首のように,党首の言う通りに行動しろなどということではありません。

 マスコミが偏向している以上,有権者,特に地方の有権者は正確な情報を得にくいのですから,維新のメンバーであるからには,自分の主張とともに,維新の正確な情報を伝える努力もしてほしいと言っているのです。それが維新の支持率upにつながると思うからです。

 公募区長の件は,もちろん大阪都構想とは関係ありません。小島さんが触れられたので,申し上げたにすぎません。(尚,公募区長は謝罪されていて,自分が正しいなどとは主張されていないと思います。)
 しかし,公募区長の件のみならず,大阪では些細な事でも大きくネガティブにとり上げられて,橋下維新をつぶそうとしています。このような言い方は,米山さんには一方的な見方として受けとられてしまうのでしょうが,マスコミのネガキャンによって維新の支持率が下がっているのは疑いようもありません。

 大阪維新は地方政党にすぎませんが,それでも大阪都構想の実現がなければ,日本維新の会は政権を得るどころか,存続さえ危うくなってしまうのではないでしょうか。まぁ,橋下さんは維新の会の存続にはこだわっていらっしゃいませんし,米山さんは,橋下さんが潰れても,形を変えて維新の会は続いていくとお考えなのかもしれませんが。
 
 私は,今大阪で何が起こっているか,橋下さんがどのような姿勢で大阪の改革に取り組み,どのような成果をあげているかを多くの人に伝える事は,日本維新の会の今後に大きく関わってくることと考えています。
 良くも悪くも,現状の維新は橋下さんの存在が大きい。勿論このままでいいはずはなく,他の議員にも頑張ってもらわなくてはなりませんが,現状がそうである以上,橋下さんを正しく理解してもらうことは有効なことと思います。

 しかし,大阪のことはわからないし,調べる必要も感じない,そもそもそういうことは個人商店的あり方で,維新の会のメンバー誰一人望んでいないと考えておられるならば,もうこれ以上何も申し上げる事はありません。

 米山さんの曲げられないスタイルとポリシーで頑張ってください。

 これで最後にいたします。これまでいろいろと失礼致しました。

  • Posted by saya
  • at 2013/10/22 11:07:26

Sayaさん、コメントありがとうございます。

 私も橋下共同代表は、勿論尊敬していますし、sayaさんから我が党の共同代表である橋下さんをそのように強く支援していただけるのは、大変ありがたいことです。心よりお礼いたします。

 ただ橋下共同代表に限らず、私に限らず、政治家が自分を伝えられるのは、自分自身の言葉と行動以外にないと、私は思います。私がどれほど橋下共同代表を理解し、どれほど橋下共同代表を応援しても、その言葉は、有権者には、橋下共同代表自身が発する言葉の、1000分の1も届かないでしょう。また、私が橋下共同代表を完全に理解するというのも、却っておこがましい話です。

 橋下共同代表には、共同代表としての立場で、自らの言葉と行動によって、自らの進む道を示していただき、私は一候補者(候補)として、自らの言葉と行動によって、私が目指す未来を示すのが、あるべき姿であり、真のチームプレーであろうと思います。

 ご理解いただくともに、今後とも維新の会、橋下共同代表、そして願わくば私に、ご支援をいただけますことを、心よりお祈りいたします。

  • Posted by 米山隆一
  • at 2013/10/22 11:39:15

 いろいろな考え方、全て尊重されるのが民主主義の良い所ですが、節度や相手を慮る心が無ければ、様々な主張は容量を満たさないものになると感じました。 世論や報道、厳しいものがありますが、ちゃんと見ている方は結構いらっしゃると思いますので、頑張ってください。

  • Posted by 雪姫
  • at 2013/10/23 07:06:20

みなさん一生懸命に維新の会と米山さんを応援して下さっております。米山さんのポリシーとは別に度量も必要だと思います。

  • Posted by ひまわり
  • at 2013/10/23 08:15:12

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