活動報告
昨日、フジTVのニュースジャパンで、献血によるエイズ感染について、「医療に詳しい弁護士」としてインタビューを受けました。
内容は秒数が少なくカットされすぎていて何を言っているかよく分かりませんので、インタビュー全文を以下に掲載します。
私に議席があったら、明日にでも議員立法に向けて動き出すのですが、残念です。頑張ります。
<インタビュー全文>
Q 今回のアンケートの嘘の記載を罰することは出来ますか?
A 日本では、一般の人、私人が内容が嘘である文書を作成したことを罰する法律は、ありませんので、できません。唯一罰せられるのは医師が嘘の診断書を作った場合ですが、これは今回は勿論適用されません。
Q 今後どうすべきでしょうか?
A 私人の嘘が、他人の身体生命にこのような重大な影響を及ぼすということは、法が予定していなかったことで、科学の進歩に法が追いついていないために起こったことだと言えると思います。新たな立法が必要なのではないでしょうか。
Q どのような立法が考えられるでしょうか。
A なんでも罰すればいいというわけではありませんが、例えば、「医療安全確保法」のような法律を作って
(宣誓後虚偽報告致死傷罪)
「他人の身体若しくは生命に影響を及ぼす事項について、医師が真実を告げることを求め、本人が当該医師に対して真実であることを宣誓して作成した文書に虚偽の記載をし、もって他人を死傷させた者は、三年以下の懲役もしくは五十万円以下の罰金に処す。」
と言うような罪を作ることになろうかと思います。
Q それは可能ですか。
A 法律を一本作るだけですから、国会(議員)がその気になれば数か月でできます。
刑法適応するのが妥当か、民訴にすべきか疑問ですが、サインしたら有印私文書偽造の対象になるように改正した方が早いと思います。
最高刑が懲役3年 というのは
軽すぎる とは思います。
初めまして。HIV陽性者支援をしているNGOの者です。TVを拝見させて頂き、少しコメントさせて頂きます。
何事についても言えることですが、厳罰化は必ずしも問題の解決にはなりません。
今回の献血の件も、日赤も言っていますが、善意の献血に対して罰則は馴染まないということだと思います。
善意の献血で、罪に問われることになれば、献血数の減少につながります。わが国は、献血数の減少が続いていますので、ますます血液不足が深刻化します。実際にHIVと同じ血液感染するB,C型肝炎等は、百万人単位で本人も感染していると自覚のない感染者の方がいます。
日赤の検査精度では、HIV・C型肝炎では、数年に一度、B型肝炎では、年間10件程度のすり抜けが発生します。
今回の問題の裏には、セクシュアリティの問題があると思われます。HIV感染が一般に先んじて進む、ゲイ、バイセクシュアル男性が、差別・偏見を恐れて自己のセクシュアリティを偽ったことが問題です。
献血の安全性を高めるには、全国の保健所等での検査の利便性を高めることと、性的マイノリティの人権の推進が必要だろうと思います。
今回の件で、大局を見失うような過剰反応にならないようにしたいと願います。
この機会に、わが国のHIV/AIDSの現状と課題について更に理解を深めて頂ければ幸いです。
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