韓国系団体がアメリカカルフォルニア州グレンデール市に建てた従軍慰安婦を象徴する少女像について、撤去を求める請願が、受理に必要な10万人を超え、ホワイトハウスが請願を受理して対応を検討することとなりました。
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私は以前から従軍慰安婦について、当時の日本軍に一定の非はあったにしても、韓国が主張するような「国家による強制」は存在せず、その実態は当時合法であった戦時売春であったと主張しています。
「Dear Representative Mike Honda -従軍慰安婦問題について− http://www.elec
それゆえ、今回の請願も内容としては当然であり、是非ホワイトハウスには撤去の決断をしてほしいと希望します。しかし、実際にどうなるかを予想するなら、おそらくはその実現は難しいだろうと、言わざるを得ません。
ホワイトハウスの決断に、大きく影を投げているのは、先にブログの記事にした、安倍総理の靖国神社参拝です。
あの記事には、何時にない反応があり、いくつかのおしかりも受けました。そのご批判はご批判として受けます。しかし実際問題、安倍総理の靖国参拝があったこのタイミングで、ホワイトハウスが従軍慰安婦問題について日本に好意的な態度をとれば、韓国は完全にアメリカから離反しますし、アメリカ国内の保守派も人権派も黙っていません。その上あるものを撤去するには大きな決断が必要ですが、そのままにしておくなら、「必要を認めない。」と一言言えば済むことです。ホワイトハウスの損得勘定的には、この請願は受け入れられない可能性が極めて高く、その結果韓国は、ホワイトハウスの決定を針小棒大に、「従軍慰安婦問題にアメリカがお墨付きを与えた。」と言う宣伝に使うでしょう。それは結局のところ、日本にとってマイナスの影響しか及ぼしません。
総理大臣の靖国参拝も、従軍慰安婦問題も、理は日本にあると、私は思います。しかしその理を、タイミングや順番を考えず、大声で叫ぶだけでは、問題は解決しないばかりか、むしろ悪化する可能性すらあるのだということを、政治に携わる者は、冷静に考えるべきです。
自らの理を、状況を考えずに声高に叫び、それが受け入れられないことがより一層主張を先鋭化させて破滅的孤独への道をひた走る、程度や状況は違っても、かつて日本が犯した過ちを(胸が痛いですが、もしかして私自身が個人的に犯したのかもしれない過ちを)日本国が再び犯さないことを、私は強く希望します。
とくに最後段に強く共感。情において忍びないが…
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