少々古い話題ですが、私の担当する医療訴訟が報道されました。
http://www.47ne
ところがこれと全く独立に、同じ医療機関が、時を経ずして別の医療訴訟で報道されました。
http://www.nikk
どちらも現在裁判中(他の方の事件は、判決後控訴され高裁で審理されています)ですので、それぞれの主張の当否は裁判内で決すべきことですが、両方の裁判記録を比較すると、わずか4年の間に、ほとんど同じ悲劇が繰り返されていたことに、愕然とします。
この原因の一端は、東京都の救急医療行政にあると、私は思います。
事実として、この医療機関では、朝7時~9時の間、病棟には医師も、看護師もいない勤務体制がとられていました。この空白の2時間、医師は「オンコールで待機していた」と主張していますが、「コール」する役割は入院している患者本人、若しくは付添いの家族に任されていました。救急で運ばれ痛みに苦しむ患者本人が、夜通しの看護に疲れ時に睡魔に襲われる付添いの家族が、患者の急変をコールしなければ何の対処もなされないところが、はたして「救急医療機関」と言えるでしょうか?私の事件では、現実にこの空白の時間帯に悲劇が起こっているのです。
驚くべきことに、この事実は、この医療機関の、救急医療機関認定の申請書に、そのままの形で記載されています。そしてさらに驚くべきことに東京都は、これを把握しながらこの医療機関を救急医療機関に認定し、「認定に何らの問題はない」としています。
その当否は、むろん裁判で争われるべきことでしょう。しかし、実際に調査したのが区の職員だから、外部の機関が審査したから、都は形式的な審査だけで十分だから、何が起こっても制度上しかたないから、何一つ反省せず、何一つ改めようとしない、都のその姿勢が、たった4年の間に2つのそっくりな悲劇を繰り返させたのだという事実は、否定しがたいと思います。
そしてこの問題が放置されれば、同じような医療機関は複数あるのでしょうから、数年のうちに、同じ悲劇がまた繰り返されるのでしょう。
司法の場における判断は判断として、都民の命に責任を持つべき東京都には、責任ある対応を求めたいと思います。
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