ニュースの感想
さて、11月2日に、おおさか維新の会が無事政治資金規正法上の届け出を終え、橋下氏を代表とする政治団体として設立されたとのことです。
それはそれでご同慶の至りですし、こちらとしても出ていっていただく分にはむしろ歓迎で、特段いうこともないのですが、報道されているおおさか維新の会規約の「大阪独占条項」には驚きと危惧を禁じえません。
おおさか維新の会では執行部として常任役員会を設置し、この常任役員会が強力な権限を持つのですが、何とこの常任役員には、地域政党「大阪」維新の会所属の議員、つまり大阪選出の議員しかなれないという「大阪独占条項」が規約上明記されています。他の地域選出の議員はどんなに頑張っても、非常任役員止まりです。その上何とこの非常任役員数は、代表が勝手に決めることができます。つまりは非常任役員をゼロにすることすら可能なわけで、他地域選出の議員は一切執行部に加われない可能性すらあります。
また逆に、非常任役員はそのように代表の一存に依存した極めて不安定な存在ですので、代表がその気になれば、いきなり非常任役員数を急増させ、自分の息のかかった非常任役員をポストに就けることで、執行部を意のままに操ることも可能になります。
おおさか維新の会の「大阪独占条項」は、現代民主主義政党にはあるまじき、差別的・独裁的で奇怪な条項であると、私は感じます。
おおさか維新の会はこれと同時に地方分権を柱とする党綱領を大々的に打ち出しましたが、こちらの方は正直日本維新の会、維新の党の綱領の焼き直しで新味はありません。
つまり、橋下氏が、これほどの大騒ぎをし、これほど多くの人に、これほどの迷惑をかけて欲しかったもの、それは、ただ一つ、この差別的・独裁的で奇怪な「大阪独占条項」であるとしか、私には考えられません。
恥ずかしながらどこにでもある雛型的な維新の党の規約を、あれほどに曲解して自分勝手に公党を振り回した橋下氏が、この差別的・独裁的で奇怪な「大阪独占条項」を規約に持つおおさか維新の会で公権力を手にしたとき、大阪、そして日本に何が起こるのか、極めて不気味な未来が目の前に迫っている事を、私は危惧します。
時事によると、昨日の届け出は中央選挙管理会へのもの、であり、政党助成法に基づく申請はまだ先、のようですネ
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