1月5日,新潟市で行われた連合新潟賀詞交歓会に出席させていただきました。
マスコミの皆さんの期待とは裏腹に(?笑),話が何らかの形で煮詰まったからというより,煮詰まらないからの出席なので,その辺の面白い話はないのですが,一方会のお話の中身にはとても新鮮なものを感じました。
今更隠すことでもありませんが,私は立候補して最初の6年間は自民党で,自民党系のこういった会合には,勿論数限りなく出席しました。自民党系の会合は,勿論多種多様な方が出席はされますが,基本地域の名士,様は地元企業主,中でもやはり土木建築業者が中心になります。会での挨拶も,それは格差や教育のことも話題にはなりますが,矢張り基本は公共事業,格差是正のためにも,教育充実のためにも,まずは公共事業をやらなくっちゃと,まあ10中8,9はそうなります。
一方連合での挨拶は,基本労働環境,格差,教育になります。公共事業は,ほぼ出てきません。当然といえば当然なのですが,国への政策形成を共に目指す二つの集団の志向が,これ程大きく違っているのを実感したのは,正直新鮮でした。
私はだから自民党が悪いと,そう言うつもりはありません。公共事業がいいかどうかはさておき,会社,つまりは「供給側」の論理を国政に反映するのは,雇用の確保という意味でも,経済の発展,地域の発展という意味でも,極めて重要なのは当然です。
しかし,これもまたあまりに当然なのですが,「需要側」の論理,労働を提供し,生活し,子供を育てる側の論理もまた極めて重要で,供給側ばかりがあっても,需要側が順調に維持されなければ,労働力が確保できず,人口が減少して,経済の発展も地域の発展も維持することはできません。それこそが今まさに,日本で起こっていることです。
私は,現在の日本の不幸は,民主党政権の失敗と安倍政権の権力維持の成功によって,供給側の論理と需要側の論理があまりにも隔絶してしまい,供給側の論理ばかりが優先されて,需要側の論理がほとんど国政に反映されなくなっていることにあるように思います。
需要側-労働する側に,物価高と,相対的な賃金の切り下げというコストを負担させることで,大企業に空前の利益と内部留保をもたらしたアベノミクスの3年は,結局のところ日本のGDPを何程も成長させることなく,格差を広げ,人口減少に解決の糸口さえ見いだせないまま停滞しています。
安倍政権は,その失敗を,①一億総活躍 ②GDP600兆円 ③介護離職ゼロ という「新三本の矢」を打ち出しましたが,どう見てもこれは手段ではなく目標であり,「新三本の的」というのが本当で,結局そこに到達する手段を全く示さずに新しい夢だけ提示して国民の目をくらます,朝令暮改の際たるものであると思います。
今日本に必要なのは,供給側の論理に偏った安倍政権,自民党の経済政策ではなく,働くものが公正扱われ,正当に報われながら,それと同時に効率的で供給側とバランスのとれた経済政策を実現することで,労働力と人口と,何より幸福な生活が維持できる社会を実現することであると思います。
野党共闘,議席奪還,頑張ります!
※写真はちょっと遠めですが,初めてあった方ばかりで名刺配りに忙しく,写真を撮っている余裕がなかったのでご容赦ください(笑)。
明けましておめでとうございます。
現状を打開するバイタリティーは伝わってきましたか?
野党共闘 大変困難だと思います。
野党共闘のバイタリティーになられますように!
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