泉田前知事が自民党公認で、衆議院新潟5区に立候補されるとのことです。
それ自体私が口を挟むことではないのですが、
IWJの記事「【特別寄稿】『原発再稼働阻止のシンボル』泉田裕彦氏が自民党から立候補表明! 泉田ファンクラブ主宰の講演会で語った出馬動機をレポート!
( http://iwj.co.j
泉田前知事は立候補の一つの理由として、
「米山知事が『泉田路線』を充分に継承していないため、県庁の原子力安全対策課が、避難時のバス運転手のリスト作りなど、泉田氏が知事時代に残してきた原子力安全対策を進めていないとし、『ご理解いただけるかどうか分からないが』と前置きした上で、こうした安全対策を進めるためには、泉田氏本人が国政選挙で当選し、与党の国会議員となって、県に働きかけなければならないと考えたというのだ。」
と挙げておられます(但し該当部分は有料会員しか読めませんので、原文に当たりたい方は有料登録が必要になります。)。
実効性のある避難計画の策定のためには、交通手段を実際に運航する方々を確保しなければならない事に、勿論私も県庁もあげて異論はありません。
しかし、それを与党の国会議員となって県庁に働きかける事によって実現するというのは実のところなかなか面白い主張です。県庁の原子力安全対策課にバスの運転手のリスト作りをさせたいのであれば、与党の国会議員になる前にご自分で県知事選挙に出られたらいいのではないかと思いますし、そうでなくても、泉田前知事を公認されている自民党新潟県連の県議会議員の皆さんに県議会でその旨ご質問頂ければ当然きちんと答弁させて頂くわけで、地方分権の観点からはそもそもそれが本筋なのではないかと思います。
また、言わずもがなでしょうが、国会議員を目指されるわけですから、バスの運転手のリストを作るためには、県に働きかける前に、所属する自民党に働きかけて各原発立地自治体にバスの運転手リストの作成を義務付ける法案等を作成されるのが、本来の職責であろうと思います。
「県庁の原子力安全対策課に避難時のバスの運転手のリスト作りをさせる。」
事を、知事としてでもなく、県議会における質問と答弁によってでもなく、国会における立法によってでもなく、与党の国会議員から県庁への圧力で実現すべく与党の衆議院議員となるという主張の趣旨が正直私にはよくわかりませんので、泉田前知事は是非、なぜこれを実現するために、県知事選挙ではなく衆議院選挙に出られるのか、何故前知事を公認されている自民党の県議会議員の方々に県議会で正々堂々質問して頂き私からの答弁を得ないのか、何故自らの所属する与党自民党に立法を働きかけることも無く与党自民党の国会議員として県庁に圧力をかける必要があるのか、少々主張を整理して頂ければと存じます。
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