活動報告
5月17日、5区総会が終わって早々に、魚沼市の医師会の総会に出席し、医療政策について講演しました。演題は「台湾の医療改革と後期高齢者医療制度にみる日本の医療制度改革」です。
率直に言って今の地方の医療現場は崩壊の危機に瀕していますし、開業医、勤務医ともフラストレーションがたまっています。それによる医療制度への関心を反映してか、皆さん大変熱心に講演を聴かれ、講演後も活発な議論が展開されました。
質疑の時間が終わったとき「最後に何か一言お願いします」と言われましたので私は、「皆さん、医療に携わる方、就中医師は、いままで政治に関与することを『ダーティな事』として避けていた部分があったと思います。しかし、民主主義というのは、自分が実現したいことは、自分が声を上げ、自分が実現に努力する制度です。医療分野が国政のなかで正直『割を食ってきた』のは、医療界が政治と距離を置いてきた当然の帰結という面もあります。私の主張をどう考えるかは、一人一人が考えていただきたいのですが、賛成であれ反対であれ、『政治に関心を持ち、自分なりの方法で政治的主張をする』と言うことは、医療を良くする為に是非皆さんにお願いしたいと思います。」と結びました。
医療制度、なかでも地方の医療制度を崩壊の危機から救うのは、医療を提供する人、医療を受ける人、そして行政に携わる人すべての意見を、政治がきちんと集約してこそ可能になるのだと、私は思います。
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