ニュースの感想
民主党の永田寿康元議員が自殺したと報じられました。心よりお悔やみ申し上げます。
氏が死を選ぶに至った理由は知るよしもないのですが、実は私はほんの少しなら、「分からないでもないかな・・・」と思うところがあります。
「選挙に出る」そう決心を固めるとき、頭の中にあるのは「国会議員として如何に仕事をするか」であって、それに伴う私生活の変化にはあまり思いは至りません。ところが初めてみると、議席も得ていない私ごときでも「半公人」扱いになり、思いもよらなかった毀誉褒貶にさらされます。それは時に光栄で、時に困惑することです。
氏の政治生命は所謂「偽メール事件」で完全に終わっていたと思います。あの時氏に下された評価はあまりに強烈でした。あの評価を背負っては「公人」として生きることはできないでしょう。かといって「私人」に戻ることはおそらく氏本人の本意でなく、その狭間の中で氏は世での中の居場所を失ったのではないかと思います。
毀誉褒貶の「誉・褒」は素直に喜び、「毀・貶」は謙虚に反省する、その上で、毀誉褒貶とは独立した「自分」を保ち続ける、健全な「公人」であり続けるためにはそんな心持ちが必要なのかなと、考えさせられます。
改めて、故人の冥福を祈ります。
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