活動報告
8月11日に行われた公開討論会での私の回答を一問一答形式でアップいたします。発言時間は回答3分、補足1.5分(現場では1分)と言うことで、詳細に踏み込まない概略的なものになっていますが、それはそれでそれぞれの問題に対する私の考えの大筋が分かると思います。ご参考にしていただけると幸いです。
Q. 年金制度の改革について、どのようなお考えでしょうか。
A. まず年金問題は2つの問題に分かれます。一つは年金記録漏れをどう解決するかという過去についての問題、もう一つはこれから一体どういう年金制度を作っていくかという未来についての問題です。
過去の年金記録漏れ問題については、これはもう必死で照合していくしかありません。大変もたもたして恐縮ですが、舛添厚労大臣が先に発表したとおり、来年末には紙台帳上の記録8億5000万件をコンピューター上の記録と照合することで何とか解決の目処が立ちました。勿論本当に解決するには、更に記録の不備や不整合があったときにどう結論づけるのかという問題がありますが、幾つかの条件がそろえば基本的には本人の主張を認めるという方向で進めることになると思います。自民党もしっかり取り組んでおりますので、是非ご理解いただきたいと思います。
次に未来の制度をどう作るかです。自民党でありながら大変恐縮ですが、私は大筋として民主党の言う「一元化」に賛成です。理由は単純で、現行制度のままではあまりに不平等だからです。国民年金の平均支給額は5万円、厚生年金の平均支給額は17万円、共済年金は23万円になります。勿論掛け金の差もありますが、しかし国庫負担率はそれぞれ50%、62%(但し38%は雇用者)、72%となりますから、むしろどの制度でも半分は税金その他でまかなわれていることになります。引退前の職業によってもらえる年金が4倍以上差があり、その半分は税金、つまりは国からもらえる税金が2000万円違うと言うことになります。これは正直身分制度で、これを維持する合理的理由はありません。
勿論自民党の言うとおり制度の統一には困難はあります。一つは過去の制度との整合性、一つは負担率の問題ですが、いずれにせよ解決できる問題です。「過去を変える困難」に縛られず「未来の制度-制度の一元化」を実現すべきだと考えます。
しかしそれには、国民にも痛みは伴います。正確な所得の捕捉に納税者番号制度の導入、最低保障年金を実現する為の安定財源に消費税上げ、そして世代間の不公平を解消する為の高額給付の削減は避けて通れないと、私は思います。これらの問題点、負担増はきちんと申し上げた上で、引退前の職業や世代によらず、誰もが安心して老後を送れる年金制度を是非実現したいと、私は考えます。
補足
私は今党の立場と違うことを申しましたので、補足が必要だと思います。先ず持ってそもそも個人の信条と党の方針とは100%一致することはなかなかありません。従って、年金に関して私の考えるところと党の方針が違うことは、決して異常なことではないと思います。その上で私が当選した場合どうするかですが、先ず私は、議論の場で、今申し上げた通りの主張をして、党の皆さんを説得します。私の議論で党の結論が変わること、これは可能性としては十分あり得ます。ただ勿論現実的に、説得の上でそれがかなわないこともあろうかと思います。その場合、党議拘束がなければ自身の信条に従って採決を行いますが、党議拘束がかかっていれば私は政党の一員として党議拘束に従います。尚、党議拘束がかかっていても、自身の信条からどうしても許容できない場合には、離党を覚悟の上で造反することも、可能性としてはあると思います。
また党議拘束に従って自らの信条とは違う採決を行った場合も、その信条が正しいと思える限りその思いを持ち続け、是非総理大臣となって実現しようと考えます
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