私が2003年~2006年の間住んでいたボストンで爆発事件がありました。オバマ大統領が言っている通り、テロで間違いないのでしょう。
ボストンはとても美しく、地域コミュニティの確立した、素晴らしい街でした。ボストン時代私はペーペーの研究者でとても豊かとは言えなかったのですが、休日には美しい街並みを眺め、時に公園でテニスをし、時に音楽祭の演奏に耳を傾け、特別な日には様々な国籍の仲間たちとパーティを楽しむといった感じで、とても楽しく過ごしました。
「街が(景色、施設、ご近所、友人の総てを合わせた総体として)良ければ、お金なんてなくても人は幸せに暮らせるんだよな。」と思ったきっかけになったところで、今でも、日本の地方が目指すべき一つの方向だと思っています(豊臣秀吉が「仙台をボストンにしたいんだ」というテレビCMが流れていますよね)。
そのボストンで、今回のテロが起こりました。
被害を受けた方々がつらい思いをされているのは勿論でしょうが、幸いにして直接の被害を免れた方々も、これからはテロにおびえて暮らさなければなりません。テロは、被害にあった人だけでなく、直接被害にあわなかった人たちからも、「芝生の上で、日の光を浴びながら、親しい人たちと、平和で穏やかな時間を過ごす」という人生の幸福を奪い去る卑劣な行為です。
今回の事件は基本的にはアメリカの問題ですが、ボストンの様な平和な町でこのような事件が起こったということは、今や世界中の総ての街で同じことが起こりうるということで、日本も他人事ではありません。
国際的安全保障体制の構築から始まって、国内でのセキュリティの確立、そしてそれと同時に、そもそもテロに頼らずとも自らの意見を反映できる自由な社会を作り上げること、更にはテロを行いたいと思うような不幸な個人を作らないこと等、テロのない社会の実現の為に政治が果たさなければならない役割は非常にたくさんあります。
全力を尽くしたいと思います。
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