安倍総理が、従軍慰安婦問題について河野談話を見直さないと明言しました。
私は諦観をもって、「安倍総理の靖国参拝の時から、予想された結果ですよね…。これで、慰安婦問題は固定化し、もう2度と事実誤認について国際世論に訴える機会はなくなりました…。」と申し上げたいと思います。
しつこいとは思いますが、私は以前から従軍慰安婦問題については、事実をきちんと世界に伝えることを主張してきました。この問題が、明らかな事実誤認に基づくものである以上、真実を伝えることは日本国民として当然の権利だからです。
「Dear Representative Mike Honda -従軍慰安婦問題について−
(http://www.elec
対して靖国参拝は、他国からとやかく言われる筋合いではありませんが、一方で国営の施設でもなく、戦没者の遺骨があるわけでもなく、却って戦争賛美と取られかねない部分が多々あるのであり、これを総理大臣が公的に参拝することを正当化することは困難と主張してきました。
安倍総理はおそらくはさしたる戦略なく両方をいっぺんに実行しようと靖国参拝と従軍慰安婦問題見直しを同時に打ちだしたものと推察しますが、その結果は国内の一部の層の歓喜を呼び起こしたのみで、日本への実益はさしてないままにアメリカの反発を買い、従軍慰安婦問題の見直しは進まず、却って海外で、韓国による宣伝に拍車をかけ、彼らに正当化の根拠を与えるだけの結果になっているように見受けられます。
殊に今回、「わざわざ検証したのち、河野談話を引き継ぐ。」のですから、韓国はこれを、「検証したが何ら問題は見つからなかった。河野談話は信実だ。」と喧伝するのは目に見えています。自民党河野氏の談話に始まった従軍慰安婦問題は、やはり自民党の安倍氏によって「検証の結果継承された」「間違いのない信実」として国際的評価が固定するものと思われます。
私が言うのも僭越ではありますが、物事には経緯も、状況もあり、何かを達成しようと思ったらそれを実行するための戦略が必要です。自らの置かれている状況、そこに至った経緯、現状を打開するための戦略を持たずに、徒に勇ましい言葉を叫ぶだけで何かが実現できると考えるのは、14歳の少年ならいざ知らず、一国の総理にはあまりふさわしいものではないでしょう。
安倍総理が公式に河野談話継承を打ち出した以上最早事態の変更は不可能と思いますが、その責任を痛感していただき、今後は慎重で現実的な外交・国政の運営をしていただきたいと、一国民として心より思います。
これは酷い。客観的証拠で間違いは間違いであると韓国以外の国にいうべきです。
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