活動報告
仕事で維新の党の登記を調べたところ、驚愕の事実が判明しました。何と驚くべきことに、橋下徹氏は、自ら「大阪都構想に専念する。」と言って辞任を申し出、執行役員会で承認され、広く報道された平成26年12月23日に辞任したのではなく、平成27年8月27日まで維新の党代表にとどまり、突如離党を表明した平成27年8月27日になって初めて代表を辞任していたのです。
さらに驚くべきことに、この事実を、当時共同代表であった江田氏、松野代表、今井幹事長はじめ、私が確認した範囲の現執行部は、誰も知りませんでした。
勿論、登記は公示の制度にすぎず、かならずしも実態を反映したものではありません。しかし、当該登記は政党法人格付与法に定められた登記であり、代表権の変更については、「代表権を有する者の変更があった場合には、他に代表権を有する者があるときは当該変更があったことを証するその者の記名押印した書面」「他に当該書面を作成することができる代表権を有する者がないときは当該変更があったことを証する代表権を有していた者及び代表権を有するに至った者の記名押印した書面」を添付するものと定められています。
平成27年5月19日の松野代表の登記時において、登記に名前が残っている橋下徹氏は、間違いなく、「松野氏が維新の党の代表に選ばれ、自分と共同代表となった。」という事実を証する、自らが記名・捺印した書面を提出しています(勿論事務担当者が押印の上提出した可能性はありますが、当時代表印の管理は大阪でしたので、少なくともその事実を知っていたはずです。また、氏の性格からして、自分名義の記名・捺印を勝手に出す権限を誰かに与えていたとは極めて考えにくいものと思います。)。
また平成27年9月7日の辞任登記申請時には、みずからが平成27年8月27日に辞任した(逆に言うならそれまで代表であった)旨の、自らの記名・捺印のある書面だけでなく、松野代表の、橋下氏が代表を辞任して自分単独の代表になったことを証する記名・押印のある書面を作成・提出しているはずです。
ところで、先週の「維新の党の党大会と称する集会」において、以下の決議がなされています
--------決議---------------
7①維新の党は、平成26年9月21日に日本維新の会及び結いの党が合流することにより結党された。同日の結党大会において、発足時は選挙を経ずに両党から1人ずつ暫定的に代表を出すことを決め、橋下徹氏及び江田憲司氏が共同代表に選出された。暫定的な代表であるがゆえに、任期は発足時から1年間、すなわち平成27年9月20日までとされた。結党時における円滑な始動を期すための暫定的な代表選出であり、選挙による代表選出という手続きは行っていない。そもそも橋下徹氏及び前代表江田憲司氏の代表としての任期は平成27年9月20日までであった。②前代表江田憲司氏は、平成27年5月19日に辞任し、維新の党は代表及び上記5、により執行役員が不存在となった。同日、自称執行役員会は維新の党代表選出臨時規程を制定し、同規程に基づき両院議員総会において松野頼久氏を代表に選出し、その任期を平成27年9月末日と主張した。上記①にあるように前代表江田憲司氏のもともとの任期満了時期を念頭に置いたのである。
③ 上記1、2、3、4の法理論、規約解釈からすると、松野頼久氏を代表に選出したかかる行為は無効である。松野頼久氏は代表権限を有しない
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もし登記に記され、橋下氏が記名捺印して法務局に提出した書面の通り、橋下氏が平成27年8月27日まで代表であったなら、5月19日の江田代表辞任時において、橋下氏が代表であり、執行部は存続します。松野氏の代表選任に何らの問題もないことになり、橋下氏はそれを知っているのに、上記の決議をおこなわせ、恍惚として松野代表の代表権を否定しているということになります。
そうではなく、登記が実態を反映しないものであり、この時点で橋下氏は代表権を有していなかったというのなら、今度は平成27年5月27日の松野氏の代表就任登記時において、橋下氏は、自らの代表権を偽って、松野氏が代表権を有するに至った事実を証する虚偽の書面に記名・捺印して登記を申請したことになります。
その上、橋下氏は、平成27年9月7日の自らの辞任登記時においてもやはり、平成27年8月27日において代表権を失ったという虚偽の事実を証する書面に記名・捺印して登記を申請したことになります。
そればかりではありません。この時、橋下氏若しくは「おおさか」は、松野代表に知らせることなく、橋下氏の辞任を証する、松野代表が記名・捺印した書面を勝手に作成し、勝手に提出していることになります。
つまり橋下氏若しくは「おおさか」は、1通ならず3通の虚偽内容の書面を作成し、うち1通は、無断で松野代表が署名・捺印した文書を作成・提出したことになります。本当にこれが、だれかの指示なしで、善意の事務局ができるような事でしょうか。
橋下氏は、正当な松野代表の代表権の不存在を言い立てて、正当な松野代表の変更登記申請を刑事告訴すると意気揚々と打ち上げておられますが、本当にそれが刑事罰に相当するとお考えなら、他ならぬご自身が行ってきた上記虚偽申請につき、自らを公正証書原本不実記載等罪で刑事告訴すべきでしょう。
橋下氏のことですから、また思いがけない弁明をされるのでしょうが、どのような弁明がなされるにせよ、登記は語ります。どのような弁明があるにせよ、橋下氏が、党の同僚にも、マスコミにも、国民にも黙って、8カ月もの間、少なくとも登記上、ひそかに維新の党の代表権を保持し続けた履歴は、消えません。
この8か月の間、氏が何を考えてこの事実を隠し続けてきたのか、その心の闇を思うと、空恐ろしい気持ちになります。
--------------政党法人格付与法抜粋---------------
第七条の二 第四条第一項の規定による法人である政党(当該政党が第三条第一項各号のいずれにも該当しない政治団体となった場合における当該政治団体(第十二条第一項の規定により法人でなくなったものを除く。)を含む。以下「法人である政党等」という。)において前条第二項各号に掲げる事項に変更が生じたときは、その日の翌日から起算して二週間以内に、その主たる事務所の所在地において、変更の登記をしなければならない。
2 前項の規定による登記の申請書には、前条第二項各号に掲げる事項の変更があったことを証する代表権を有する者の記名押印した書面(代表権を有する者の変更があった場合には、他に代表権を有する者があるときは当該変更があったことを証するその者の記名押印した書面とし、他に当該書面を作成することができる代表権を有する者がないときは当該変更があったことを証する代表権を有していた者及び代表権を有するに至った者の記名押印した書面とする。)を添付しなければならない。
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登記業務は何処の誰が行っていたのかもお調べになってはいかがでしょうか。特に、平成27年8月27日の辞任と、それ以前の登記について申請者が異なるのかどうかですね。
政治家が個人情報をバラすとか何しとんじゃボケ!!!!!!
自分がされたらどうなるか。
絶対に許さない。
自分にも個人情報あるだろう、家族も居るだろう。
それなりの覚悟はあるんだろうな?
ふざけんな卑怯者さん、コメントありがとうございます。
お気分を害したなら大変恐縮です。尚、本ブログでは、最初から住所黒塗りのものをアップさせていただいております。また、登記情報というものは、誰でも見ることができるものであり、かつそもそも公開されることが予定されているものであることはご指摘させていただきます。
ただ私の方でも配慮が足りなかったことは率直にお詫びし、以後再発防止に努めさせていただきます。
すごい!理三出て医師で司法試験も合格。
でも文章力が残念!
それと
確かに登記情報って誰でも取れますけど、イコールそもそも公開されることが予定というのは、かなり強引だと思う。
お宅の登記情報公開されてもいいの?
米山先生
はじめてコメントさせて貰います。
まさに「登記は語る」ですね。
橋下氏は、この期に及んでも「事務局に任せており善意であった」
などと強弁するのでしょうか。
これを追認と言わずして何というのか。
私にとっては、先生の文章は、冷静沈着で大変読みやすいものですが、
僭越ながら、もう少し噛み砕いてご説明された方が
宜しいのではないでしょうか。
せっかくご丁寧に説明されているのに、理解できない方が
少なからずいらっしゃると考えられます。
世間の耳目を集める、声の大きい者の主張のみが
さも正当なものとしてまかり通ることは、断じて許せません。
維新の党が政党交付金を返納すべき瑕疵など、ありません。
司法審査がどこまで及ぶのかわかりませんし、
政局としては大阪側に分があるかもしれませんが、
今後も、事実を事実として広く世に公開し続けて下さい。
コメントを残さない方でも、同じ考えをお持ちで
密かに応援されている方が、少なからずいらっしゃると思います。
末筆ながら、先生の益々のご活躍をお祈り申し上げます。
あなた、最低なことしてしまいましたね。
栗原様、コメントありがとうございます。
配慮が足りなかったことは率直に謝罪させていただきます。ただ繰り返し、登記は誰でも見ることができるものであり、公開が予定されているものですので、私は反省は反省として、最低であったとは思っておりません。
尚、特定の政治家の支持者から、恐縮ですが脅迫に近いと感じられる複数のメールやお電話を頂いております。ご立腹には重ねてお詫びいたしますが、私の行動に不備があったとして、それに脅迫で応じるのはご自身がなさっている抗議内容に矛盾し、本末転倒であろうと思います。
ご自粛いただけることをお願いさせていただくとともに、以後そのようなコメントは削除させていただく旨、お伝えさせていただきます。
良い仕事をされました!
誹謗中傷に負けず頑張ってください^^
前提としてお聞きします。
政党の幹事長(正当な手続きで選ばれたとして)が、
聴聞も無く、事実確認も無く、一人で、党の意思決定権者の過半数を除籍しても問題ないとお考えでしょうか?
政党の登記は公のものですよね?
だとしたら公にして当然なんじゃないんですか?
早川氏のブログからきました。
http://blogos.c
外野からみれば本件、至極簡単なんです。柿沢問題が頂点に達した時期と合致します。
その後すぐ書類上も整理したんだと思います。決別のきっかけの柿沢問題の対応が全てです。
そもそも早川さん自体、柿沢問題をどう考えていらっしゃいますか?
個人的には維新の議員さん達はこんなことに労力を費やさずに早川氏のブログのとおり和解して、国政に100%集中して欲しいと思います。
両者言い分はあるでしょうが国民にとって何のメリットもありません。
結局ダブル選挙の結果次第で動くんでしょうがそれまでの期間、内紛に労力をとられ国政が疎かになります。東京大阪両者の議員には呆れ果てます。
ここのブログも内紛の話題ばかりじゃないですか。国政報告一切なしですよ。実質9月から国会議員としての仕事してないのと同じです!!
グーグル検索で一番上に出てくるような住所の情報晒したくらいで電凸までされて大変ですね
気にせず頑張ってくださいね
いつも詳細な記事をありがとうございます。
記事の中で述べられている登記の件ですが、必要であればぜひ法務局にて登記申請書を確認し、結果を報告していただくことはできますでしょうか。
米山さんであれば、維新の党の利害関係人として閲覧できるのではないかと思いましたが、どうでしょうか?
ハシズムの害悪と欺瞞を暴露することは、何よりも国家の利益になる行為だと思います。
橋下利権に群がるシロアリどもを駆逐する米山氏の活動を心より応援もうしあげます。
すばらしい指摘です。
本当は、こういったパワーを独裁に走っている安倍自民党に向けて発揮してほしいところですが、現状、安倍総理以上に独裁化している橋下氏を大人しくさせることは大賛成です。
もう少しこういったことをプレスリリース等で公表できないのでしょうか?
そもそも政治不信の最大の原因のひとつが、政治家がすぐ嘘をつくことだと思っています。そして、橋下氏はその嘘(詭弁)が多すぎます。まだ、国民や市民のために嘘つくのならよいのですが、如何せんあの方は自分の保身のために嘘つくことばかり、なによりその嘘に騙されていまだにあの方を応援しようとする国民や市民の戯言を聞くのが苦痛でたまりません。
橋下氏と小泉元総理とを劇場型政治と揶揄される方がいらっしゃいますが、小泉元総理は自分がしたいことを国民に訴えて支持を得たのであり、橋下氏は、国民に支持されそうなことを訴えているだけのように感じます。特にそれがどんどんひどくなっているように思います。
稚拙な話でしたが、わけのわからない分裂騒動が一刻も早く決着することを祈念しています。
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