ニュースの感想
民主党の目玉である「事業仕分」第二弾が今日から始まります。今までやりたい放題だった法人は戦々恐々の気分でしょう。真面目にやっているところも少なからずあると思いますが、従前は国民目線ではノーチェック状態だったため、この作業はそれなりの効果があると思います。
しかし、私は敢えて下記の点の疑問を呈したいと思います。
1.なぜ数値目標がないのか
自信のなさの表れなのか、仕分作業後の評価をされるのがイヤなのかわかりませんが、“ムダ減らし”の数値目標が設定されていないのは理解できません。
2.仕分人(民間有識者)の選定が不明確
行政刷新会議のサイトには、仕分人(民間有識者)の選定基準が下記のように示されています。
・独立行政法人や公益法人の仕組み・実態・問題等に知見を有する者
・予算の実際の使われ方など予算執行の現場に知見を有する者
・事業仕分けの経験を有する者
・行政全般、個別の行政分野の在り方等に識見を有する者
しかし、こんな基準ではごまかされません。仕分人を公募するとか、選定のプロセスを公表するとかしなければ、密室で、なおかつ民主党有力議員の“お友達”を選定していると思われても仕方がないでしょう。仕分人の仕分けをもっとガラス張りにすべきです。
3.仕分対象の選定が不透明
今回、全104法人のうち10府省が所管する47法人、151事業を扱うとしていますが、そもそも残り57法人はどのような理由で今回の対象から外れたのでしょうか? こうしたことも“公開処刑的ネット中継”で仕分作業を行っていくのであれば、仕分けする側の公明正大(フェア)さをもっと明確にすべきです。
“選挙向けのパフォーマンスの一つ”と言われないためにも、民主主義の大切な要素である「プロセス」をもっと大切にしてほしいものです。
「普天間基地問題」もそうですが、為政者の決定以上に、国民・地域住民のコンセンサスを得る、説明責任をもっときちんと果たしてほしいと思います。
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