フロリダ州で“完敗”した、本命の一人だったジュリアーニが大統領選から撤退を表明しました。これは同陣営の大きな戦略ミスに起因しているものと思われ、オハイオ州はともかく、ニューハンプシャー州は、毎回その後の選挙戦を占う重要な存在であり、同州を含んだ連敗により、完全に勢いが止まってしまったことが原因のようです。連日のマスコミ報道で、あたかも本命から“忘れられた候補者”になり下がってしまったわけです。ベト…
サウスカロライナ州で同州出身のエドワーズが3位となったため、同氏は今後、実質的に選挙戦から外れるものとみられます。
圧倒的に黒人の人気を集中させたオバマですが、これはニューハンプシャー州での結果の揺り戻しともいうべきもので、「オバマに勝たせたくない」という人たちがヒラリーに集中し、オバマの芽を摘もうとしたのに対し、まだまだメガ・チューズデーまでは何でもあり、を見せつけたようなものといえそうです。
一見…
人の判断は、「バーバル(言語)コミュニケーション」によってではなく、「ノンバーバル(非言語)コミュニケーション」によって大きく左右されるといわれています。
「メラビアンの法則」をご存知でしょうか。これはアメリカの心理学者アルバート・メラビアン教授が1971年に提唱した法則ですが、この法則によれば人の言動のうち、話の内容などの「言語情報」が7%、口調や話の早さなどの「聴覚情報」が38%、見た目などの「…
以前「外見力」のパワーについて紹介しましたが、なぜ選挙のプロたちが、「外見力」を重要視するのでしょうか?
マスコミ的な建前論では、有権者はその候補者の政策から判断して投票することが多いとされています。実際、マスコミが選挙(投票日)前に世論調査をすると、多くの場合、4割から5割以上の人が「政策で候補者を選ぶ」(複数回答)と答えています。
しかし、これはあくまでも建前であって、本音のところは全く異なります…
米国テキサス州第25選挙区の下院議員候補ディーン・ハーバセク氏(元シュガーランド市長)が、有権者に郵送した選挙運動ビラの写真に(いわゆるアイコラ)首から下を自身の約2分の1のスリムなボディにすり替えたとして、何千という抗議のメールが同事務所、マスコミ等に殺到、同氏のキャンペーンマネージャーであるスコット・ブロスチャート氏が写真は偽物であることをジョークを交えて認めたため大きな話題となっています。
今…
アメリカ大統領選挙は「政権交代」という意味での共和党対民主党の戦いではありますが、勝敗の決め手は徹底した個人戦、即ち「党首力」です。
民主党の顔がヒラリー、オバマのどちらになるのか、対する共和党もマケイン、ジュリアーニのどちらになるのかでその強弱が決まってきます。PRの大半を注ぎ込むテレビCMやテレビ討論でも政党の宣伝など全くありません。各党の大統領候補が決まれば、そこからは各党の“顔”の好感度・嫌…
私の友人のアメリカの著名な選挙コンサルタントから連絡が入りました。
以前、私はマイケル・ブルームバーグ(ニューヨーク市長)が共和党から大統領選に出馬したら面白いと書きましたが、彼によると、ブルームバーグは「無所属での立候補はない」と既に明言したそうです。しかし、同時に共和党の指名レースが混迷したとしても、共和党がブルームバーグに白羽の矢を当てる可能性も極めて低いとのことです。
その理由として、第一に、…
CNNが1月9日・10日両日に行った電話世論調査の中で、面白い結果が出ていますのでご紹介します。
①「もし、民主党次期大統領候補がオバマになった場合、共和党大統領候補との対決はどうなるか?」
(1)オバマ 対 ジュリアーニ(56:40)※16ポイント差でオバマ優勢
(2)オバマ 対 ロムニー(59:37)※22ポイント差でオバマ優勢
(3)オバマ 対 マケイン(49:48)※わずか1ポイント差!
(4)オバ…
今日発売のサンデー毎日と週刊朝日に大統領選に関するコメントを掲載しています。
ニュースの感想にも出していますが、オバマのニューハンプシャーでの予想外の敗北は、マスコミからはなかなか読みにくい米国内でも依然強い、反黒人大統領出現層の動向にあった、と私はみています。
彼らにしてみれば、反オバマ層がヒラリーとエドワーズに分散すれば漁夫の利で、オバマが勝ってしまう危険があり、それを阻止するには、オバマに勝てそ…
今日発売のサンデー毎日と週刊朝日に大統領選挙についての私のコメントが載っています。
NHでのヒラリー逆転勝利の勝因は色々言われていますが、一つには何といってもマスコミには出にくい、黒人大統領出現に対する猛反発があるようです。100%反オバマの彼らにしてみれば、ヒラリーとエドワーズに反対票が分散すれば漁夫の利で、オバマの可能性が強まる危険性がある。これを何としても食い止めたい、という彼らの票田をヒラリ…
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