「地方分権」が政局の一つのテーマにもなってきました。
そもそも「道州制」は、十数年前に大前研一氏が平成維新で訴えてきたことです。しかし、大前氏は「地方分権」とは言わずに、「地方自治の確立」と謳っていました。
この違いはとても大きいのです。今、優秀な人材は地方から都会へ、“一流大学”も東京、大阪、京都等の都市部に集中し、またアメリカとは異なり、中央官庁や大企業の本社も大都会に“一極集中”しているのが実情…
自民党の古賀選対委員長の、次期総選挙での自民党からの出馬要請に対し、真顔で「総裁候補なら」と答えた東国原知事。
確かに、かつて経営に行き詰った日産自動車にカルロス・ゴーン氏が“降臨”し、名門・日産再生を成し遂げ、こうした実例は経済界では数多くあるかもしれません。しかし、政界ではいかがなものでしょうか?
時の“人気者”に支援要請するのは、どの政党でもやることで、いわば当り前のことです。しかし、総裁候補(…
「麻生政権では選挙は戦えない!」という声が自民党の隅々から沸き起こっています。対する民主党は「麻生を変えさせずに選挙に突入させる!」と、まるで、ひと月以上前の当時の小沢代表の進退を巡る自民・民主の攻防から立場が逆転した形となりました。
サミット終了後、仮に麻生氏が総裁を辞任し、総裁選前倒し実施で党員投票ということにでもなれば、また自民のマスコミジャックで先行きの情勢は多少変わるかもしれません。
それに…
選挙プランナーの性からか、どうしても政治家の発言を斜めに見てしまう習性があります。
特に「愛国心」とか「正義」を振りかざす政治家はどうしても嘘っぽく見え、私は嫌いです。大体、古今東西、こうした言葉を安直に使いまわす政治家が、国を滅ぼしたり、間違った方向に導いたりとろくなことはありませんでした。本当に国を愛している政治家はマスコミや国民の前で「私は愛国者だ」などと叫ぶでしょうか?
鳩山前総務相のこれま…
これだけ既成政党にネガティブな風潮にもかかわらず、なぜ新党ブームが起きないのでしょうか。
それは、今、新党結成を喧伝されている人たちは、与党に組するのか、野党(近未来与党?)に組するのかが、有権者から見るとよくわからないからです。
選挙後のキャスティングボードを握るとか、政局のキーマンなどという、日本でしか通用しなさそうな形容詞ばかりで、「一体、あなたは保守なのか、革新なのか?」「守旧派なのか、改革派…
自民党の苦戦が伝えられている7月12日投開票の東京都議会議員選挙で「自民党が負けたら麻生総理辞任か」との報道が今朝の紙面をにぎわしています。
負けのボーダーラインがどこかは不明ですが、普通に考えれば自民・公明で過半数を割るか、民主党が都議会第一党になるかでしょう。
ということは、都議選での敗北を名目に麻生氏は辞任する腹づもりなのかもしれません。突然の厚労省局長逮捕、6月19日から始まる西松建設事件の公…
昨日投開票の千葉市長選挙は、前評判通り民主党推薦の熊谷俊人氏(31)が初当選(圧勝)し、全国最年少の市長が誕生しました。対する自民・公明推薦の元副市長、林孝二郎氏は選挙戦前半からの厭戦ムードが最後まで変わらなかったといわれています。
選挙は戦いです。最後の1分1秒まで勝利を信じていても、奇跡が起こることは滅多にありません。ましてや厭戦ムードが続くようでは奇跡が起こる可能性も皆無でしょう。言い換えれば…
内閣府は新しい財政再建の目標を達成するために、消費税を現行の5%から12%に引き上げする必要があるとの試算をまとめました。これを次期衆院選の自民党マニフェストに盛り込み、財源を明示する自民党をアピールしようという報道もあります。
しかし、選挙前に、世界中のどの国のどの政党も増税論議をして勝ったケースは皆無に近いはずです。自民党にとってただでさえ厳しい選挙情勢が、この増税論議でさらに厳しさを増すものと…
今、議論されている「世襲制限」について、私は以前から「反対」していますが、この場で別の角度から問題提起をしたいと思います。
“悪い世襲制”とは、言い換えれば“利権の類いを相続するシステム”ともいえます。たとえば悪徳といわれる4期目をめざすA市長に、正義感溢れるB氏が挑戦するとしましょう。A氏は多選批判の前にやむを得ず出馬断念・引退表明。しかし、取り巻きの“利権集団・しがらみ集団”はB氏に市長に当選さ…
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