一般的には、(今日まで)民主党内でも、鹿野農林大臣をはじめ、鳩山前総理、小沢氏らが強く反対、国民新党も当初は絶対反対、自民の多くも公明、共産も反対といわれていました。
大体、私は日本の第一次産業を絶対後世のために守りぬく、というスタンスですが、今回に限っては、このTPPに日本が乗り遅れたら、日本は農業以外の、おそらくほぼ全産業レベルで、取り返しの付かないことになるので当初からの参加に賛成です。今度の横浜のAPECで、韓国は参加の意向といわれるし、中国のサプライズ参加もあるかもしれません。韓国が参加して日本が参加しなければ自動車産業をはじめわが国の産業は致命的なダメージを受けるでしょう。来年の米国で正式発足といいますが、それまでに日本が協議に参加しなければわが国の主張は全く無視され、日本の国益抜きの方向で様々な大枠が決まっていくに違いありません。そうした大枠が決まってからの参加で喜ぶのは日本以外のおそらく全参加国でしょう。そうなってからでは遅いのです。米国も、国内事情が複雑な日本は最初から入らなくたっていい、というのが本音という解説もあります。まさに世界からつきつけられた黒船なのです。日本だけが世界から遅れることは後世に大きな悔いを残すことになるでしょう。この問題に関しては菅・仙石ラインの主張は正しいと思います。同時に野党、特に自民党は、こうした時こそ、わが国の国益を優先し、必要なものは必要としていくと同時に、農業・畜産等の将来に向けての自立振興策を与党に負けずに提案していってほしいものです。様々な議論がされるのは大切ですが、対アジアと対ヨーロッパ、そして特に韓国・中国・アメリカ・EUに負けない国際競争力をつけなければならないチャンスととらえるべきです。
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