選挙の度に認識を新たにしたり、自分が思い込んでいた間違いに気づくことがよくあります。今回の都知事選挙、私は首長選挙のベースは郷土愛。これは東京も同じ。だから、細川さんの脱原発という国政のテーマで、都民は動かない、と思っていました。しかし、友人の指摘でこれは私の認識不足だということがわかりました。それは、都知事選史に残る美濃部亮吉知事選で、陣営が訴えたのは当時の佐藤総理政権に対し、ストップ・ザ・佐藤を掲げ、また石原慎太郎氏の最初の選挙では、憲法改正をテーマに闘い、いずれも当選しています。従って、首都メトロポリタンでは必ずしも都政の課題に限らず、国政をテーマにしても勝つ歴史があるということです。その人はだから細川氏に目があるというのですが、私はそこは見解が異なります。その1つが脇役が主役を食ってしまった=本来主役の細川氏が、脇役・応援者である小泉氏の影に隠れてしまったことです。応援者が候補者より目立ちすぎる戦術は、まさに過ぎたるは及ばざるの如し、だと思います。
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