ニュースの感想
昨日8日締切のニューハンプシャー州での予備選で、民主党はヒラリーがオバマを僅差で破り勝利しました。直前の世論調査で大幅な劣勢が伝えられていただけに、調査結果が大きく外れたことになります。
ヒラリーはメガ・チューズデー(2月)、スーパー・チューズデー(3月)での決戦をめざしているといわれていましたが、ニューハンプシャー州で敗退すれば先行きは暗いと判断し、今持てるすべての力をニューハンプシャー州に注ぎこみ、女性票を取り込むなどして“逆転勝利”をおさめたといえます。
また、アイオワ州でトップランナーとなったオバマに対するエドワーズを含む他陣営やマスコミからの一斉攻撃も影響を与えたものとみられます。
この結果、「オバマ神話」は急速に崩れる可能性もはらんでおり、ヒラリーは今後、副大統領候補を含め、黒人、ヒスパニック系を取り込む作戦に入るといわれています。
1月29日のフロリダ州、2月5日のメガ・チューズデーで二人の決着はつくでしょう。
一方、共和党で1位になったマケインはまだまだ予断を許さない状況で、くしくも同氏はニューハンプシャー州にその資金の大半を注ぎ込んだといわれ、この先続くかどうかを疑問視する専門家が多いのが実情です。2位のロムニーはモルモン教のため伸び悩み、ハッカビーに依然として勢いがあると思います。
直前の世論調査が当てにならないことが米国でも証明された一例といえましょう。
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