ニュースの感想
今、アメリカ大統領選挙は「オバマ優勢」という見方が大半ですが、選挙プランナー的に言わせていただければ、オバマは最後のツメで決め手を欠いているほか、周囲(師と仰ぐライト牧師)の失言や、それに対する本人の弁解などで、黒人間におけるカリスマ性が急速に低下していることは否めません。また、ヒラリーが土俵際で踏ん張るだけ、アメリカ的“判官びいき”も無視できないでしょう。
そして何よりも、大半の最新世論調査で、最終目標である対共和党・マケインでヒラリー、オバマ共に劣勢で、しかもいずれの調査結果でもヒラリーの方がオバマよりやや強く出ているのは、今後の民主党内でのバトルにおいて微妙な心理効果を与えているはずです。
本来、72歳のマケインが話題の多い民主党候補より強いはずがありません。ヒラリー、オバマ共に飽きられてくると、マケインはさらに有利になるでしょう。民主党大会での特別代議員の動向も、今、ヒラリー、オバマのどちらが優勢かということ以上に、「11月の本選挙に強いのはどっち?」の見極めにウェイトがかかっていくものと思われます。
少なくとも「オバマのKO勝ち」のチャンスはなくなったようです。
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