最近のマスコミ各社の調査結果で「政党支持率」を見ると、ほぼすべてで民主支持が自民支持を上回っています。その差数%とはいえ、従前の自民優勢の傾向から大きく変動し始めたのです。
また、一部のインターネット調査では、数ポイントどころか10ポイント以上、民主支持が自民支持を上回っており、元々、非・反権力的カラーが強いインターネット層とはいえ、ネット調査とマスコミ調査(多くは固定電話層)の結果が同調し始めたともいえます。
これが選挙結果にどう結びついていくのでしょうか? 今年に入ってから大阪府知事選挙、熊本県知事選挙、そして衆院山口2区補欠選挙と大きな選挙が3つありました。結果は山口では民主現職が勝ち、大阪と熊本では共に自民推薦候補が勝ちました。しかし山口補選でも各党全力投球で中央から国会議員を大量投入し、マスコミでも大きく注目されたにもかかわらず、投票率は前回、前々回に比べ下がったことに注目すべきです。
これは有権者の“政党離れ”のひとつの現象と思われます。そして自民党の最大の支持基盤である、あった高齢者層、第一次産業従事者層の自民党離れが起きつつあることは、自民党候補者にとって深刻な脅威となってきています。
今、自民党は大きな岐路に立たされており、今後、余程のサプライズがなければ信頼回復は難しいと言えましょう。政党という看板、公認という神器以上に、個々の候補者の「人間力」が選挙戦の勝敗を分ける鍵となりつつあります。
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