ニュースの感想
昨日、「TVタックル」を見ました。最近、こうした番組を見て思うことは、今の民主党の小沢弁護は気持ち悪いということです。
田中角栄と小沢一郎を比較して、似ていると評する人がたくさんいますが、私は全く似て非なるものだと思います。私が自民党代議士秘書をしていた頃、私が仕えていた故椎名素夫代議士は「金権・政治腐敗」を批判する意味でも「反田中」を貫いていました。しかし、当時の田中派の人たちは田中氏を恐れるあまりついていったわけではなく、その大半は「情」であり「絆」(もちろん金の絆もあったでしょう)でした。事実、当時秘書の間で私が田中批判をしても、「そんな綺麗事を言ったって、田中先生は…」というように、“だから田中角栄のここが好き”“田中角栄のここがスゴイ”という反論が続出したものです。
しかし、今の小沢氏については、一部の小沢チルドレンを除き、弁護に苦慮している姿が明白で、愛されていた田中氏と恐れられている小沢氏との違いが明確です。もちろん「金権政治」というくくりをすれば両者共通していますが、田中氏と小沢氏を同一視するのは「反田中」であった私でさえ故田中角栄氏に申し訳ない気がします。
自民党の族議員の中には自分目線、業界目線で利権構造の元凶になっていた人もいたことは確かです。しかし、今の民主党議員は自分目線ではなく、ほぼ完全に「小沢気遣い目線」で政治をしているように思われます。企業でも社員が消費者目線からトップ気遣い目線になった時、会社が傾いてしまった例は数えあげたえらキリがありません。小沢氏に対する「好き嫌い」という次元ではなく、巨大与党の民主党議員の多くが「小沢気遣い目線」になっているところに私は大きな危機感を覚えるのです。
野党の再起動を期待すると共に、民主党議員の一刻も早い「小沢気遣い目線」から「有権者目線」への“目覚め”を期待してやみません。
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