自民党のオウンゴールで民主党に票が流れ、民主党のオウンゴールで自民党に戻れない票の多くがみんなの党へ流れました。そういう意味ではポジティブな選択というより、消極的な負の選択でみんなの党は得票が伸びたと思いますが、果たして今後、同党の勢いはどうなっていくのでしょうか。
政党の力を語るためには、その政党の構成員である候補者力を見なければなりません。民主党が昨今、比較的選挙戦に即戦力になるとされる「若い、かわいい、イケメン、元アナウンサー」的な要素が強いのに比べ、みんなの党の候補者は必ずしもそうした「外見力」に頼るのではなく、キャンペーン活動面でも、資金面でも「自助努力」ができる人が多いといえます。これは底力に繋がります。
国政選挙を自力で選挙を勝ち抜くことは並大抵のことではありません。みんなの党への風があろうとなかろうと、今回の参院選で当選した人たちは、そうした底力があると思います。
来春の統一地方選でも、こうした人たちがどんどん出てくれば侮れない存在となっていくかもしれません。但し、みんなの党は都市部では強いものの、地方・郡部ではまだまだ理解されていないと思われます。また、現在の落選組や今のままでは次回、落選の可能性大の人が同党に流れ込んでいくと、みんなの党の底力は次第に弱まっていくでしょう。
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