中国製ギョーザ中毒事件に端を発し、今、中国産食材の危険性が叫ばれていますが、これは少し前の耐震強度偽装事件と同じだと思います。あの時も、政府や専門家は他には絶対にありえないと公言していたにもかかわらず、その後ポロポロと他の事例が出てきたことは記憶に新しいことです。
確かに今の中国産の食材が恐いことは事実です。しかし、それは中国産に限ったことではありません。たとえば、米国産のグレープフルーツやオレンジの皮に付着している農薬など、他国産のものは果たして大丈夫なのでしょうか?
私は9年間、岩手県選出の代議士の秘書をしていましたが、多くの農家は出荷用とは別に自宅用と称し、自分たちで食べるトマトやきゅうりは「農薬を使っていないから美味しいよ」と、よく食べさせていただきました。その代わり、少し虫食いの穴が開いていたり、形が不揃いだったことをよく覚えています。もちろん味は抜群に美味しいのです。
果たして減農薬、オーガニックと称する商品もどこまで信用してよいのでしょうか? 中国産だけをスケープゴートにしてはいけないのではないでしょうか。
日本は、食料の約6割を海外からの輸入に頼っているのです。こういう時こそ政治家の姿勢、首長選挙でのマニフェストに具体的な安心できる安全対応策を主張してほしいものです。
最近のコメント一覧