選挙プランナー 三浦博史の選挙戦最新事情

自民党は昨日、今夏の参院選の選挙対策本部を発足させ、本部長代理に石破茂氏、石原伸晃氏、小池百合子氏を、離党届を提出した園田博之前幹事長代理の後任に河野太郎氏を起用し、また「次の内閣・自民バージョン」の「政権力委員会（ネクスト・ジャパン）」を設置しました。

各マスコミの世論調査で、「今、日本の首相に一番ふさわしい政治家」ナンバー１の舛添要一氏が入らないものの、選対委員会の遊説副担当として、小渕優子氏、小泉進次郎氏、丸山和也氏らを登用するなど、「テレポリティックス時代」に対応した論客・広告塔を揃え、オールスターキャストの陣容を敷いた感があります。

これは谷垣総裁の強い危機意識の表れと同時に、一つの“平沼・与謝野新党立ち上げ効果”といえるかもしれません。即ち、与謝野氏等が離党したことにより、党内が引き締まったということもできるでしょう。自民の足腰は一歩強くなったと思います。

今後は国民新党、社民党との連立で政権運営が揺らいでいる民主党の出方に国民の注目が集まります。