ニュースの感想
菅総理と小沢氏が立候補の届出を終え、注目の民主党代表選挙が始まりました。
多くのマスコミ報道によると、国会議員のマジョリティを押さえ、連合、党員・サポーター、さらには地方議員のマジョリティをも押さえつつある小沢氏が圧勝し、小沢総理誕生かの如く喧伝されています。
しかし、小沢氏は惨敗すると私は思います。なぜなら、まず第一に民主党の国会議員は、特に新人を含め行政や民間からの転向組が多く、いわゆる「党人派」が少ないこと。山岡賢次氏や松木謙公氏等の党人派や輿石東氏のようなバリバリの組合出身もいますが、今や党のマジョリティは元官僚や民間人。また、民主党のグループは自民党の旧派閥のような体育会系ではなく、いわば同好会的なもので、上から命令してもそう簡単に「ハイ、わかりました」とはならないでしょう。特に世論にはとても敏感なはずです。
地方議員の多くも、来年の統一地方選挙を控え、有権者の声を無視するわけにはいかないと思います。
党員・サポーターは、入党を勧めた人たちの影響力が強い(=小沢系の紹介が多い)といわれますが、同時に新聞やテレビの影響をモロに受ける人たちでもあります。
14日までの2週間、小沢陣営はマスコミ報道の攻撃にさらされ、強力な締め付けをすればするほど、世論とのギャップで、水面下でジワジワと「反小沢網」が広がりをみせることでしょう。
さらに、民主党の代表選規程を見ると、国会議員も党員・サポーターも「無記名投票」となっているため、「拘束力」はほとんどないと見ていいでしょう。
世論を無視するとどうなるかは小沢氏が最も熟知しているはずです。その小沢氏を出馬させたのは周囲が煽った結果としか思えません。
菅陣営は世論さえ味方につければ負けるはずはないと思います。鳩山氏は小沢選対の「顧問」というタイトルに象徴されるように(本気で支援するならば選対本部長のはず)、おそらく“何もしない顧問”で通す気でしょう。もう選挙戦で上からの締め付けの時代は終わった、ということが実証されることになるはずです。
もちろん勝負事は最後の最後までわかりませんから、小沢氏が勝つ可能性もあります。しかし、その時は民主党が国民から見放され、「ジ・エンド」を迎える時だと思います。
大方のマスコミ予測に反し、小沢氏惨敗の日が近づいているように思います。
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