安保関連法案の際から話題になっている落選運動について触れてみたいと思います。そもそもご承知のように落選運動自体は(誰かを当選させる)選挙運動と異なるため、公選法の規定はなく、未成年者でも自由にできるわけです。しかし、特定の政党、特定の候補者にターゲットを絞った落選運動となると、例えば1議席を争う選挙区で候補者がA、B2人しかいない場合は、Aの落選運動は、事実上Bを当選させる運動にもなるわけでこれはグレーゾーンといえます。また完璧な第3者がしかけるAへの落選運動であってもA陣営(もしくは一般有権者)からすればB陣営がしかけている思っても不思議はないわけで、今度は、攻撃は最大の防御なりでA陣営によるBへの落選運動をしかけることにも繋がっていくことでしょう。落選運動合戦になると選挙は面白くなるかもしれませんが、個人的には選挙の本筋からは逸脱していく気がします。
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